英語フレーズにご用心
私程度の英語力で、英語の話をするのは僭越なのですが、
言葉に関わる者として、
きかっけは8月15日の終戦記念日でした。
「"No More Hiroshima!(ノーモア・ヒロシマ)"
"広島なんかいらない"という意味になるのに、
わざわざアルファベットで書いて、
というようなツイッター(あ、今はXですね)を見かけました。
「これ、重要!」と思ったので、改めて調べてみました。
「No More Hiroshimas!」と複数形にしたら、
広島の惨劇は繰り返すなと伝わるようですね。
たとえば「No more Hitlers」だと
「ヒットラーのような独裁者は2度と出すな」という意味になる。
たかが「s」1つですが、
国際社会へのメッセージとして、この「s」
中高生が習うレベルの英語でも、
おかしいと気づくことはたくさんあります。
「Go to トラベル」もそのひとつ。
(残念ながら、私は「Go to トラベル」の恩恵をまったく被りませんでしたが笑)
「Go to eat」(toは不定詞)は良いとして、
「Go to events」(toは前置詞)も良いとして、
「Go to travel」の「to」は「?」と思いますよね。
「Go traveling」「Go on a trip」などの方がしっくりきます。
でも、きっと「to」で統一したかったんだろうな~ お察しします。
実際、この「Go to travel」
政府は「Goもtoもtravelも、
(文法より)伝わりやすさを重視した結果です」
個人的意見としては、言い訳説明ならNGだけど、
ちゃんと検討してそう選択したなら良いと思います。
さて、おかしいことを承知で意図して使った例の中で、
おもしろいと思ったのは、アップルの「Think different」です。
「違った考え方をしよう」という意味だとはわかりますが、
「different」は形容詞だし、
と多くの人は違和感を感じたと思います。
正しくは「Think differently」なのではないか、と。
以下はネットからの拾い物なので、
アルク社の「ENGLISH JOURNAL」によると、
2011年にウォルター・アイザックソンが書いたSteve Jobsというタイトルの伝記に、
They debated the grammatical issue : If " different " was supposed to modify the verb
"think," it should be an adverb , as in "think differently." But Jobs insisted
that he wanted " different " ... 'Think differently' wouldn't hit the meaning for me."
彼らは文法的な問題について議論した。"think"という動詞と共に使うなら
"different"は変えるべきじゃないか、"think differently"として使うべきではないか、
と。しかしジョブズは different がいいんだと 主張 した・・・
「"Think differently"じゃ僕にとっては意味がないんだ。」
とあるそうです。意図的に文法破りをやったわけですね。
文法的におかしい「Think different」だからこそ、
人々に対して「あれ、何か変な表現だ、おかしいんじゃないか?」
思わせることができる。
だとしたら、なるほどジョブズらしいと思います。
一方、
ある美容脱毛サロンの広告で、こんなコピーが使われたようです。
「Enjoy the girl!」
普通に考えて、「その女の子を楽しめ!」という意味ですから、
うーん、
英語を安直に使う恐ろしさを再認識する必要がありますね。
日本では、英語の意味を無視して「飾り」
主には「デザインの世界」でです。
アルファベットをあしらいとして使いたがるデザイナーさんはかな
指示になくても言葉を入れてくるデザイナーさんもいます。
多分、アルファベットが入るとデザイン的にカッコがつく/
という認識なのでしょう。
でも、デザイナーにとっては飾りなのかもしれませんが、
やっぱり言葉には意味があるのですから、
飾りの意識で使ってはいけないと思います。
さて、私の友人であり、当社パートナーでもあるJ-
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日本企業の世界市場でのローンチ、
さ、明後日からもう9月。2023年もあと4カ月です。
やりたいことは思う存分やりましょう! 人生一度きりですからね←と自分に笑
「私にやらせてください」の威力
台風5号、6号の影響を受けている皆様には
心からお見舞いを申し上げます。
私は、台風5号が去り、6号が来る直前に、
休暇で訪れていた石垣島から帰ってきました。
4日間の滞在のうち前半2日は雨、後半2日は晴れで、
最初はアンラッキーだと思っていましたが、
7号も日本に接近しています。
被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、石垣島を訪れた理由は、
この春、独立してショットバーを開いたことにありました。
年齢29歳で一国一城の主です。
会計のことや法律的なことを独学で勉強しながら開業したのは、
とても立派だと思います。
こういう若者がいるなら、日本もまだ大丈夫...
この件を通じて、1つだけ考えさせられたことがあります。
彼女は30歳になるまでに、
その理由は雇用される立場だと、
自分の考えた通りにできないからだと話してくれました。
彼女の場合は、行動的ですから、
実際に動いてみて感じたことなのだろうと思いますが、
今回はこの話を糸口に、一般的に言われる「組織にいると
自分の考えた通りにできない」について考えてみました。
私が思ったのは、確かにそのようなケースは多いのだろうな...
と同時に、
ということでした。
実際組織にいるとよくあることなのだろうと思います。
わかりやすいところで言えば、上下関係の影響。
年齢や社歴、経験などによって、
日本社会ではいまだに根強いのかもしれません。
また「和をもって貴しとなす」が歪んで伝わったのか、
意見を言うことは和を乱すことだと思っている人もいるような気が
そういう人が上司にいれば、
不思議ではありません。
一方で、先入観で動きにくくなっている人は案外多い気もします。
仮に新しいことに関わるのが嫌いな上司がいたとして、
自分が考えたことが本当に必要なことなら簡単に諦めるのは早計で
もちろん自分が考えたことが100%
それは上下関係でなくても同じではないでしょうか。
何かを実現させる場合、
上司という一人の人間の賛同を得ることは特別なことではないと思
思ったこと、考えたことができないと感じる人が多い状況は、
言い換えると、
そう思うともったいないですよね。
話は飛ぶようですが、
読みたいと思っている本の1つに伊賀泰代さん著「採用基準」
伊賀さんは、マッキンゼーで採用マネジャーをされていた方。
採用で、
あらゆる人にリーダーシップが必要だという自論をお持ちのようで
かつてリーダーというと、統率する人、
最近のリーダー論は全般的にそうではなくなっているようですね。
伊賀さんの対談をハーバードビジネスレビューで読みました。
https://dhbr.diamond.jp/
これを読んでも、リーダーシップとはこれこれです!
私なりの意訳をするなら、
その本質は「意思表明」と「責任感」ではないか、と思います。
意思がなければ主導的役割は果たせないですし、
リスクを取る責任感がないと意思も示せないと思うからです。
だからこそ伊賀さんは、一部の限られた人だけでなく、
あらゆる人にリーダーシップは必要だと説いているのだと思います
さて、自分の考えで進めたい時の意思表明、意思表示について、
魔法の言葉を紹介します。それは...
「私にやらせてください」です。
~の役割を私にやらせてくださいとか、
~した方が良いと思うので、それを私にやらせてくださいとか。
何をするかを決めても、
このセリフをうちのスタッフから言われたら、
でも、承認を得るって面倒くさいものかしら?
来週はお盆休みの方も多いことでしょう。
暑い日が続いていますが、熱中症に気をつけて
健やかにお過ごしください。