ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2021年12月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

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先日、とあるオンラインミーティングの後、うちのディレクターから
「オノさん、何気に戦闘モードじゃなかったですか?」と言われました。
「えっ? そう? 全然そんなつもりは...」
私には何の自覚もなく、感情的になったつもりもない。
答えを出していかないと前に進まないから、聞き出そうとしていただけ、、、
のつもりでした。
なのに、自分以外の人からそう見えたわけです。
白黒はっきりさせる聞き方がそういう印象を与えたのかもしれません。
ありゃ~ だとしたら、いかんな~ 反省、反省。。。


さて、今日のテーマは「メタ認知」です。
この言葉、聞いたことがある方も多いかもしれませんが、
もし、初めて聞いたなら、自分の成長にとって重要な概念なので、
私の話を鵜呑みにせず、ぜひググッてみてください。
専門用語的には、「自分が物事を認知している状態を、客観的に認知している状態」
のことだそうですが、平たく言えば、自分を客観視することです。
メタ認知力が高い人は、自己成長しやすいとも言われています。

たとえば、先ほどの例で、
私が「よし、攻撃してやろう」と思って、自覚的にそういう態度を取っていたなら、
その姿勢自体はいかがなものかと思いますが、
自分の意識を理解していて、メタ認知が利いているわけです。

また、自覚的には「攻撃しよう」と思っていないのに、攻撃的だったなら、
それはメタ認知が利いていない。
なので、先ほどの私の例は、メタ認知が利いていない例だと言えます。


ここでは、私自身のメタ認知が働かなかった例を紹介しましたが、
ことさらに、私は自分のメタ認知が劣っているとは思っていませんよ(笑
でも、一方で、自分のことは自分が一番知らない、とは思っています。
私だけではなく、誰しもです。
これは、個人だけでなく、法人もです。自社のことは一番わからない。
だからこそ、そのことに謙虚でいないといけない、と。


さて、、、
メタ認知の本質、この機会に私なりに考えてみました。
その答えは、端的にいうと「自分への客観視」なのですが、
じゃあ、客観視って何かというと、結局「観察」なのではないかなと思います。
この文脈でいうと、自分の発言、態度、表情、心の動き、脳の動きへの観察です。

これ、実は言うのは簡単で、実行するのは、とても難しい。
何を、どう観察したらいいのか、説明できるかと言われると自信がありません。
で、最近思うのは、「興味を持って意識的に見ること、感じること」なのかも、と。


そのヒントは、運動にありました。

筋トレのコーチから、運動メニューをこなしながら、聞かれます。
たとえば「今、お尻の筋肉を使えている感覚ありますか?」とか、
「自分の体に意識を向けてください」とか。
ゴルフのコーチからも、「こんなふうに体を使うイメージです。
これを脳に染み込ませられるといいんですが、感覚的にわかりますか?」とか。

人は、イメージできないことはやってもできないので、まずイメージし、
それを実行するときの自分の意識と動作がどうなっているかを観察する。
これが大切だから、コーチたちは、意識と動作が合うように指導します。

でも、良いコーチがついていないと、闇雲にがんばってしまう人もいるのでしょう。
野球で言えば、がむしゃらに1000回素振りするとか、
陸上で、本当は持久力が必要なのに、筋力トレーニングをがんばるとか。
もっといえば、何も考えず、意識もしないという人もいるかもしれません。


さて、私が筋トレのコーチやゴルフのコーチから意識について聞かれて、
どう感じるかというと、最初はこれがなかなかイメージもできないし、
あるべき通りに体を使えているのかというと、よくわからないのです。
「お尻? 使えているのかな? 何も感じない...」
「体の使い方? 全然イメージできない...」
最初は、これが本音。

でも、体に興味を持ち、意識を向けていくと、段々にわかっていきます。
どうわかるかというと、「こうすると、こうなるんだなー」と。
こういうイメージでこういう体の使い方をすると、めっちゃキツいとか、
なるほど、ボールがまっすぐ飛んだとか。
つまり、頭の意識と体の感覚を観察しているんですよね。


なので、メタ認知を上げるために役立ちそうなこと、
私が今日シェアしたいこととは...
自分を知るヒントは、自分の心の観察も重要なのだけれど、心はわかりにくいから、
まずは自分のカラダの反応を観察するのが「おすすめ」ということ。
会議で、汗をかいた、ムカついて動悸が激しくなった、声が震えた。。。
なんでもいいので、カラダの反応に意識を向けると、
自分の本心が何を感じていたのか、自分を客観視する手助けになります。
ま、これはあくまで私の気づきだから、万人受けはしないかもしれません。
悪しからず。


さ、2021年が終わろうとしています。
メルマガCAYもこれが今年最後です。
あなたの2022年が良い年でありますように!
今年もお付き合いいただき、ありがとうございました!

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来年の話をすると鬼が笑う、ということわざがあります。
将来のことはわからないのだから、
予測できない未来のことを言うと、鬼がバカにして笑う...という意味ですが、
実現できようが、できまいが、未来のことを考えるのは楽しいものです。
今年も1カ月を切り、誰もが来年のことを考えだす時期でもあるので、
進んで鬼を笑わせましょう!

仕事のことも、プライベートのこともあると思いますが、
インターナルコミュニケーションに携わっている方は、
この時期、来年もしくは来年度の計画を作っているかもしれません。
特に、最近は、WEBという媒体をもっと活用していこうという
大きな流れがあるので、戸惑いも多いかもしれません。
お困りのことがあれば、お気軽に質問をお寄せくださいね。

さて、社内広報の計画を立てる際にしばしば起きることで、
注意した方がいいことについて、
3つのポイントを紹介させてください。

  1. 達成課題だけでなく、解決課題も考える
  2. 達成課題は抽象的な表現より具体的表現に
  3. 解決課題は3つの領域からチェックする

具体的に見ていきましょう。

Point 1 達成課題だけでなく、解決課題も考える

第1は、《課題というものの捉え方》についてです。
課題を言語化する際に、達成したいことを書くケースが多いようですが、
解決したいことも言語化した方がいいと思います。
達成したいことというのは、「こうありたい」という理想の状況の表現です。
解決したいことというのは、「それなのに、現状はこうである」という
現実の状況の表現です。

「こうありたい」に「原因」はありませんが、
「それなのに、現状はこうである」を明らかにすると、
今度はその「原因」は何なのかと考えを進めることができます。
原因を捉えることができれば、解決策(コンテンツ)が考えやすくなります。


Point 2 達成課題は抽象的な表現より具体的表現に

第2は、《達成したい課題の言語表現》についてです。
往々にして、「グループ間シナジーを生み出す」とか、
「会社の目指す方向性に共感を生み出す」など、抽象的な表現をしがちです。
それ自体が悪いわけではありませんが、
「シナジー」や「共感」が生まれた状態とはどんな状態なのかを明らかにしないと、
達成できたのかどうか評価できません。
つまり、社員の日常の行動がイメージできるような表現にすることが、
言語化する際のポイントです。


Point 3 解決課題は3つの領域からチェックする

第3は、《解決したい課題の発見のヒント》についてです。
組織の課題にはパターンがあり、課題発見の方法もいくつかあります。
ここでは、「方向性」「関係性」「アイデンティティ」という観点で
課題を発見するヒントを紹介します。

まず「方向性」に関する課題から見てみましょう。
現在の社内は、自社が目指す方向性について、
理解されていない/共感されていない/自分ごとになっていない...
というような状況になっていないでしょうか。

次に「関係性」に関する課題とは、部門間の横の関係、経営層と社員の関係、
部門内の上下関係や仲間との関係、グループ間の関係などに
何かしらの問題がある...という場合です。
縦割りで風通しが悪い、協力しあう雰囲気にない、
信頼関係がないといった状況にある場合は、関係性に問題があるからです。

最後の「アイデンティティ」に関する課題とはどんなものでしょうか。
これは、自分の業務の役割や仕事の価値に対する肯定感が低かったり、
組織の存在価値や強みに希望がない・否定的である...といった状況にある場合です。

どの領域の課題も相互に関わっていて、
組織全体のモチベーションやエンゲージメントとも密接につながっています。
こうした視点で自社を眺めることで、
解決すべき課題を発見しやすくなるのではないでしょうか。


以上3つのポイント、参考になれば幸いです。
私自身は、鬼を笑わせようとけしかけるようなことを書きながら、
計画性があるほうとは言えません(泣)
鬼を笑わせられるように、がんばります!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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