ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2021年11月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

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先日のNHKクローズアップ現代で、いじめ問題を取り上げていました。
少女は自殺してしまったのに、学校も市の教育委員会も、
いじめがあったことをなかなか認めません。
あまりの腐り方に、怒りが湧いてたまりませんでしたが、
でも、これは日本社会の写し鏡なのかもしれません。


話は飛びますが、田村由美さんの人気コミック「ミステリと言う勿れ」、
私は大好きなのですが、超インテリの主人公「久能整(くのうととのう)」君が、
毎回「僕は常々思ってるんですが...」という言い回しで、
とつとつと持論を語るシーンがあります。

で、ある回でいじめについてこんなことを言うんですね。

~ 僕は常々思ってるんですが...

どうして
いじめられてる方が
逃げなきゃならないんでしょう?

欧米の一部では
いじめてる方を
病んでると判断するそうです

いじめなきゃいられないほど
病んでいる

だから
隔離してカウンセリングを
受けさせて
癒すべきと考える

日本では逆です

いじめられてる子を
なんとかケアしよう
カウンセリングを受けさせよう ~

ね、いいこと言うんですよ、彼!

日本の教育関係者が、いじめている側に目を向けないのは、
NHKクローズアップ現代で取り上げられた学校側の言い分もそうでしたが、
「いじめている子どもにも未来がある」という理屈です。
彼らの未来を台無しにできない、と。
でも、それは言葉の綾であって、誰が聞いてもただの保身。


で、私は常々思ってるんですが...笑

結局、是と非を曖昧にしてきたツケが
日本社会のいろんなところに出ているんじゃないかな、と。

いろいろな場で、大人が、是は是、非は非という態度を取らず、
事を荒立てないことを第一に考えて行動するから、
いじめもなくならない。
コロナも説明されず総括もされない。

大人の代表には、政治家や教育関係者、マスコミがいますが、
彼らが悪いと叫ぶのは簡単で、私たち国民の写し鏡なのだと思います。


日本人が物事を曖昧にする傾向は、いつ頃から始まったのか考えてみたのですが、
正解がわかりません。
ただ、ふと白洲次郎が書いた「プリンシプルのない日本」という
本のタイトルが思い出されました。
ということは、少なくてもGHQと交渉していた時代に、
すでに自分の主義を表明しようとしない国民性であったのかもしれません。

当時のエピソードとして、
サンフランシスコ講和会議に出向いた吉田茂のスピーチ原稿に、
白洲次郎が激怒し、書き直させた話は有名です。Wikiペディアには、

~ 受諾演説の原稿を外務省の役人がGHQの了解を得た上で
GHQに対する美辞麗句を並べかつ英語で書いたことに白洲が激怒
「講和会議というものは、戦勝国の代表と同等の資格で出席できるはず。
その晴れの日の原稿を、相手方と相談した上に、
相手側の言葉で書く馬鹿がどこにいるか!」と一喝、急遽日本語に書き直した。~

とあります。
「プリンシプルのない日本」の中で、白洲次郎は、
「他力本願」「八方美人」「イエスマン」などの言葉で日本を憂いています。
あのカッコいいおじさんに言われると、耳が痛いですね。

でも、最近の日本はプリンシプルを重んじる方向に向かっているのかも?
なぜかといえば、先日の衆議院選挙で、「是々非々」を打ち出した
日本維新の会と国民民主党が躍進しましたからね。

いや、まずは他力本願にならず、私たち自身が
仕事でもプライベートでも、是と非を明確にしたいものです。

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こんにちは、グラスルーツ小野です。
人間は思い込みの生き物だと言われていますが、
思い込みで失敗したこと、ありませんか?
私は、最近、思い込まないように、気をつけないといけないな...
と思っていることがあります。

それは、A社のご担当者の使っている単語と、
B社のご担当者の使っている単語は同じであっても、
その意味するところは異なっている場合が多々あるということ。

たとえば、「WEB社内報」という単語もその一つです。
イントラに紙の社内報のPDFをアップし、
それをWEB社内報と呼んでいる企業もあれば、
イントラ内の1コーナーをそう呼んでいる企業もある。
専用のプラットフォーム(CMS)やクラウドのアプリを使って
社内報サイトを作っている企業もあります。

ひとくちに「WEB社内報」と言っても、各社各様であるわけですから、
こちらの勝手なイメージで解釈してはいけないな、と思う次第です。

何をもって「WEB社内報」と呼ぶかは、
コンテンツの配信方法だけではなく、内容面からも言えることです。


社内のニュースやトピックスを紹介する。
社内の人物や部署を紹介する。
社長のメッセージを紹介する、など、
かなり限定的な内容で社内報を展開している企業もあれば、
社内の「課題」に基づき企画を立てている企業もあります。
断定はできませんが、今日のテーマである「読まれない」という問題は、
前者のケースで生じやすいのではないか、と考えています。


実際、WEB社内報が「読まれない」という悩みはとてもよく耳にします。
紙の社内報と違って、読まれているかどうかが、
数値でわかってしまいますからね。

読まれるコンテンツを作るのは簡単ではありません。
でも、よく考えてみれば、それも無理からぬことです。
たとえば、当社でも経験が浅い若手スタッフの原稿は、
社内チェック段階で簡単には OKになりません。
「情報が整理されていない」「メッセージがわからない」
「おもしろくない」「周りくどい」など、
社内のディレクターからフィードバックを得て、
ブラッシュアップの後、ようやくOKになります。
でも、これは若手だからではありません。
私自身、極力自分の原稿を部下に見てもらい、フィードバックを受けたい方です。
なぜなら書き手は往々にして独りよがりになるとわかっているからです。
(でも、ごめんなさい、メルマガは時間がないので端折っていますが)

読むという行為は、読者の時間をいただく行為なわけですから、
時間をいただくというのは、つくづく大変なことだと感じます。
このメルマガもそうです。
この行までお読みいただくのに時間を使っていただいたわけですが
ここまで読んでいただけたからと言って、
次の1行も読んでいただけるとは限りませんよね。
読者はいつでも読まない選択ができる。
読み物とは、基本、そういうものだと思います。


読まれるにも理由があり、読まれないにも理由があります。
そんなわけで、私たちが社員教育でも使い、
有料セミナーでもお伝えしている重要なエッセンスを、
ぎゅっと凝縮し、無料オンラインセミナーでお伝えします。

テーマ:「読まれるWEB社内報の作り方」(無料)
日時: 11月17日(水)10時~12時

https://www.grassroots.co.jp/LP/web/211117/

なんと、来週です!(ご案内が遅れてすみません!)
ご好評につき、今回もWEB社内報の安心ブランド「solanowa」を
提供されているスカイアーク様とのコラボでお届けします。


本当は「読まれる」ことを目指すのではなく、
組織上の課題や、社員意識面での課題の解決を目指すべきですが、
読まれないことには始まりません。
ご参加を心からお待ちしております。

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今日は、仕事の進め方や人との接触の仕方によって、
ふんわり派」と「パッキリ派」がいる...と仮定して、

人の価値観や、その行動が与える印象について考えてみたいと思います。

書いておきながら、定義づけるのは難しいのですが...。やってみます。
ふんわり派」というのは、関係者との間で、仕事の取り決めなどについて、
少し遊び(曖昧さ)を持たせることで、変化に対応しようとするやり方。
「パッキリ派」というのは、取り決めを含め、意見や要望を明確にし合って、
差が生じてきたら、その差を協議することで、対応しようとするやり方。

こう捉えた時、あなたはどちらのタイプになるでしょう?
私自身は、多分パッキリ派です。
今、これを話題にしているのは、
どちらが良いとか、悪いとかではなく、
どちらも他方から学べると思うからです。

たとえば進行表(案件スケジュール)の作り方。
期間を示すことを大切にする人と、期日を示すことを大切にする人がいます。
期間を示すというのは、ここからここの期間で、これをやるという書き方。
期日を示すというのは、この日がそのワークの締め切りという書き方です。
実際には、その掛け合わせもありますが、
どちらの思考がより強いか、そこにその人らしさが出ます。

以前、期間でスケジュール表を作るある人とこの話をしていたら、
なぜ期間を示す方が好きなのか、理由を話してくれました。
それは、この期間のどこで終わらせるか、その時の状況で判断したいから、
なのだそうです。
相手がいて、頼み事をする場合も、日付を明瞭にするよりも、
「この辺りまでにお願いしたい」と頼む方が言いやすいそうです。
事実上、その期間の最終日が締め切り日なわけですが、
そこにフォーカスしないのは、
お互いのために、フレキシビリティを残しておきたいということなのでしょう。

私自身は期間ではなく、日付のみならず時間まで決めたい方です(笑)
たとえば、時間的余裕が少ない案件で、資料や素材をいただく場合、
10時にいただくのと、17時にいただくのとでは、状況が変わってきます。
フレキシビリティは必要ですが、調整をし直すためにも、
なるべく時間の情報は明確にしたいです。
まあ、そうは言っても、いただく時は明瞭にし、お出しする時は曖昧気味に...
などということも、時にはありますが(汗)

つまり、話を戻すと、この例では進行表に期間を示す人はふんわり派。
期日を示す人はパッキリ派ということになります。

では、「ふんわり派」と「パッキリ派」の境目に何があるのかというと、
私の推測では、「強引さ」や「思いやり」に対する感覚の差ではないか、と。
言い換えると、「こうするのは強引だ」「こうしないのは思いやりがない」という
目盛りが両者の間では異なっているのではないか、ということです。

だから、誰かに急ぎのお願いをする時に、
ふんわり派は時間を提示することは一方的で強引だと思い、
「なるべく急いでお願いしたいのですが、どのくらいかかりますか」と言い、
パッキリ派は時間がはっきりする方がお互いに気を揉まなくて良いと思い、
「急いでいるので、可能なら◯時ぐらいまでにお願いできませんか」
と言う。

つまり、ふんわり派は下手に出て事を運ぶ方が、円満に進められると考えており、
パッキリ派は明快かつ対等な関係で事を運ぶ方が、円満に進められると思っている。
あくまで推測ですが、そんなような思考・行動の違いが両者の間にある気がします。

パッキリ派の私は、パッキリしている方が好きですが、
でも、ふんわりにはパッキリにはない効能があります。
なので、ふんわりスキルも身につけられたらいいなと思います。

ふんわり派のスキルといえば、下手に出ること。
実は、こちらから下手に出るという行動は、相手の行動に影響を与えるようです。

たとえば、お願いごとを巡って、ハーバード大学のエレン・ランガー教授が、
こんな面白い実験結果を得ています。
コピー機に並ぶ列に割り込むために、3通りの言い回しで相手の反応を比べました。

第1は、理由を述べず「すみません、5枚なんですけど、先に取らせてください」
とだけ言うもの。
割り込める確率は60%でした。
第2は、「すみません、5枚なんですけど、とても急いでいるので、
先に取らせてください」と、事情があることを理由として伝えた場合、
成功率は、94%でした。 興味深いのは、第3の反応です。「すみません、5枚なんですけど、
コピーをしないといけないので、先に取らせてください」と、
理由とも言えない理由らしきものを言ったら、どうなったか。
なんと93%が割り込ませてもらえたそうです。

英語だから、第2、第3は「Because...」というフレーズがあったのでしょう。
人は、その理由が何であれ、理由を言おうとしている相手の態度を、
下手に出たものと受け止め、
「それなら聞いてやろう」と本能的に反応するもののようです。
反対に、理由を述べられないと、上から目線だと反発を感じるようです。
言われてみると、私も理由は述べるようにしている気がしますので、
もしかしたら、パッキリ派とふんわり派のミックスなのかもしれません(笑
ただ、社内報などの原稿依頼では、下手に出て頼むという作戦は、
やりすぎない方がいいというのが私の考えです。
「お忙しいのに、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とお願いしがちですが、
これでは、相手は悪いことに巻き込まれているような気持ちになるからです。
「重要な事だから協力してほしい、ぜひ貢献してください」
と言われた方が気分がいいですよね。

ついに11月に突入し、コロナ、落ち着いてきましたね。
まだ気を抜かず、でも元気に大らかに過ごしましょう!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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