成長が止まってしまう恐怖
あなたにとって恐怖であるのはどんなことですか?
私にとって、第一の恐怖は「自由を奪われること」、
第二の恐怖は「成長が止まってしまうこと」です。
具体的な統計などを調べたわけではありませんが、
第一の恐怖になるのは、生存やアイデンティティなど
本能に関わることではないでしょうか。
それに対し、第二の恐怖にはその人特有の価値観や体験が現れる気がします。
そう、今日考えたいのは「成長が止まってしまう恐怖」についてです。
私がここで思い描く「成長が止まってしまった状態」とは、たとえば
・学ぶ意欲がなくなる
・美しいものを見ても何も感じなくなる
・観察したり発見することに関心がなくなる
・新しいことをやってみようと思わなくなる
せっかく人間に生まれてきたのに、
感じたり、考えたり、トライしない人になってしまうことです。
待っているのは、食べて寝て、食べて寝てを繰り返すだけの日々。
きゃー 考えただけでも恐怖。。。
私のこの話を聞いて
「確かにそういうのはイヤだ」と思ってくださった方、
少なくないかもしれません。
それなのに、それなのに!
私たち人間は結構な怠け者でもあります(笑
言葉には出さなくても、心の中ではたくさん自分に言い訳しています。
でも、それは決して怠けたいからではないんですよね。
成長が止まることも間違いなく恐怖なのに、
立ち止まって自分の本心を見つめたり、
新たな一歩を踏み出してみることに対して、
小さな恐怖感を抱いているのではないでしょうか。
話は横道にそれますが、
今月14日で最終回を迎えたテレビドラマ「俺の話は長い」、
ご覧になっていましたか?
ニートとして描かれている主人公の岸辺満(生田斗真)は、
コーヒーに情熱を持ち、若くしてカフェ経営に乗り出したものの、経営破綻。
それ以降、「働きたくないわけじゃないが、
やりたいことが見つからない」を理由に、ニート歴6年に。
どう見ても、プライドが邪魔をして、現実逃避しているようにしか見えません。
このドラマが話題になっていたのは、
自分を巧みな屁理屈で正当化する主人公の表の顔と
変わりたいけど、変われない自分であることを知っている裏の顔
そのギャップに魅力があったからだと思います。
そして、多くの人が、自分の中にもそんなところがあると思ったから
共感されたのではないでしょうか。
だけど、不安や恐怖というのは、
自分の頭の中で作られるイメージから生まれるものなので、
そこから逃れるには、動いてみて、
その不安は自分の頭が作り出したただのイメージだったと知るしかありません。
ドラマの最終回、ついに満はスーツを着て面接に行きました。。。。
大人になると、自分を育てることができる唯一無二の存在は自分ですよね。
反対に、自分を邪魔するのも自分です。
満が最後に見せた勇気に、目をうるうるさせながら、
そんなことを考えました。いいドラマでした。
今回が年内最後のブログです。
今週が終わると正月休みという方も、
年末ギリギリまで仕事という方も、
どうぞ良いお年をお迎えください。
フェアでありたいという価値観
先日も書きましたが、11月29日にグラスルーツは創立35周年を迎えました。
満35歳です。
ここまで当社をお引き立ていただき、本当にありがとうございます。
今日は、遅ればせながらそんな感謝をお伝えしたかったのと、
ちょっと恥ずかしい過去の思い出や、
存続できた理由の分析、披露させていただきます。
グラスルーツは私が26歳の時に誕生しています。
今でこそ理念やビジョン、価値観の大切さを社会に伝え、
それらの策定支援などにも関わっていますが、
恥ずかしながら、当時、当社自体はそれらがないまま、
この世に産声を上げました。
しかも、私は、当時、そういうことが大切だという認識も持てていませんでした。
その後、どうやらそういうことが大切であるらしいと認識できてからも、
理念を定めるとは、どんなことを定めることなのか、
ビジョンを定めるというのは、何を明らかにすることなのか、
ずーっと手探りでした。
そんなわけで、社内ではいろんなことが起きました。
たとえば、、、、
私としては社員に理念やビジョンを説明したつもりでも、
それを聞いた社員から、
「会社をどうしたいのか、全然わからない」
「グラスルーツは何のために存在しているのかわからない」
そんな反応が返ってくる。
数え切れないほど「ア、イタタタ〜」という経験をしてきました。
それに対し、当時の私は若かったので、自分が悪いのではなく、
私の話をわからない社員の方が悪い...ぐらいに思ったり(笑)
まったくもってダメ社長でしたが、
強いて良かった点を挙げるなら、社員が思ったことを言ってくれたこと、です。
そういう関係は意図して作ってきたので、結果的にそれがとても良かった。
で、私も根が真面目だからか、「ア、イタタタ〜」と感じるような出来事があれば、
それなりにちゃんと逃げずに考えました。
社員の気持ちと自分の気持ちとの間にあるギャップが何か、と。
おかげさまで、今では理念やビジョンというときに、
一般的には社員がどんなことを求めているのか、わかります。
さ、私の恥ずかしい話はこのくらいにして、
なぜグラスルーツは、35年間も生きながらえることができたのか。
実は今回分析してみたのですよー!
そして、冊子にまとめておこうと決めました。
会社が存続したその根底に何があったのか。
あったのは「フェアであること」という価値観でした。
美意識と言い換えてもいいかもしれません。
「フェア」という価値観は現在の当社WEBサイトにも記載されているように、
ある程度以前から大切なものとして掲げていたのですが、
一緒にメルマガを書いている阿部がさらに私の真意を引き出し、
今、原稿にまとめてくれているところです。
本当は社内向けのものですが、チラ見せで披露します(笑
ーーー
(一部抜粋)
グラスルーツは「フェアであること」を大切にしてきました。
フェアであることで本当の信頼関係が生まれ、
それが会社の絶対的な価値になっていきました。
なぜそこまでフェアにこだわったのかを振り返ってみると、
そもそも、私、小野真由美が「欺瞞」が嫌いだから、ということに気づきました。
自分の中に偽りの気持ちを感じると、とても心地悪くなるので、
自分に対しても、仲間に対しても、お客様に対してもフェアであろうと努めました。
すると不思議なもので、同じ考え方の仲間が集まりました。
それがグラスルーツの大切な価値観、DNAとなり、受け継がれてきたように思います。
徹底的にフェアであり続けたことで生まれた信頼関係は、
単なる信頼関係ではありません。
お互い、調子がいいときも、悪いときも、頼り頼られる特別な信頼関係、
言ってみれば「超・信頼関係」です。
つまり、グラスルーツは「フェア」であることで「超・信頼関係」を築き、
価値を高め、存在してきたと私は思っています。
ーーー
上記は前文の一部です。
さらに、たとえば、、、
「上から見ない。卑下しない」とか
「損得を一番に考えない」とか
「気づいたことは言う。思っていないことは言わない」など。
いろんな言葉で「フェアである」とはどういうことなのかをまとめています。
ちなみに、この整理をやってみて、私自身がとてもすっきりしたので、
当社のサービスに加えるつもりです!
さて、価値観を言語化することには2つの意味があります。
1つは、言葉を共有することで、意識を同じにするという意味。
もう1つは、言葉通り体現できているか、確認しやすくするという意味。
2つ目の「確認」するという目で当社社内を見てみると、
必ずしも今、全体として体現できているとは言えないかも。
35周年を機に、もう一度価値観の再確認をし、
気持ちを合わせて再出発したいものだと思います。
これからも末長く、グラスルーツをよろしくお願いします。
おかげさまで35周年を迎えました!
先週金曜日、11月29日は当社の誕生日、創立記念日でした。
グラスルーツはこれで満35歳になりました。
「これもひとえに皆さまのお陰です」という決まり文句がありますが、
この決まり文句、「ただひたすらに、他に考える余地もなく、皆さんのおかげ」という意味です。
理屈で考えたら、自らの努力もしないで、他力で会社が存続するなんていうことはないわけですが、
それでも、本当に神妙な気持ちになり、心底そう思います。
「皆さま」が誰かというと、私以外のすべての人たちです。
お客様はもちろん、今の社員、元の社員、グループ会社の皆さま、役員、パートナーの皆さま、
友達、恩師、家族など、言葉にしきれませんが、「皆さま」に入ります。
いろいろな意味で私を支えてくださった皆さんに、心からお礼を申し上げたいです。
ありがとうございました!
さて。。。創立記念日の夜、私は一人で、自然溢れるある場所に行き、
その翌日は本当に何もしないで1日を過ごしました。
正確にいうと、2泊3日、そのまんなかの日のこと。
何もしない...、普段なかなかできないことです。
行く前に思っていたのは、考える旅でした。
こんなこと、あんなことを考えて、答えを得たいと思っていたのですが、
上っ面でいくら考えてもうまく答えは出ないんですよねー
邪念、邪念、邪念...になるので。
で、結局自分を空っぽにしようって割り切って、過ごしました。
まあ、まどろみの時間も多々あったけど、
それはそれで、空っぽにすることにつながったかもしれない。
具体的に「これ!」と何かを得たわけではありませんが、
こんなに何もしなかったのは何十年ぶりで、
何かしらチャージできたと思います。
それがコレ!とうまく言語化はできないんだけど。
冬の寒空でしたが、とてつもなく星が綺麗でした。
オリオン座、
カシオペア、
北斗七星、、、
教科書でならった星座がそのままに見える!
それどころか、細かな星の島まで見えてしまう。
奥ゆきをもって、宇宙が見えました。
星空に触れるって、本当にいいですね。
過ぎてしまえばあっという間でしたが、
2泊3日、いい時間でした。
ほんと、なにもしなかったな。。。。