ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2014年10月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

最初にこんなことを書くのは、エクスキューズしているようで躊躇しますが、今日は、考えの整理のついていないことを、つらつら書かせていただきます。


ワタシは社長なので、ワタシの関心とグラスルーツの方向性は、当然のことながらシンクロしています。ワタシの現在の関心は、コンテンツをつくって発信する、そんなことをもっとたくさん実行したい、というような方向に向かっています。


コンテンツは、もちろん何でもいいというわけではありません。ちょっと広すぎる言い方かもしれませんが、世の中を良い方向に変えることに役立つものをつくれたらいいな...と、もちろん思っています。←これだと、何のこっちゃいと突っ込みたくなりますよね。もう少しだけ狭めた言い方をすれば、人が自分自身の素を出すことや、組織の中でモチベーションを高く保つことに役立つコンテンツ、あるいは、人が自分の持っている力を発揮することに役立つコンテンツです。あ、もちろん、これでも相当広い言い方ですが、今ここで書きたいのは、ワタシが発信したいコンテンツのコンセプトについてではありません。「どうやって、つくるのか」についてなのです。なので、今日はコンセプトの深堀はしません。


ワタシがここで述べているコンテンツというのは、どちらかといえば脳みそ刺激系のもの。誰かの学びに役立つような、知的好奇心を満たすようなコンテンツ...というのが、イメージの中心にあります。今のところのアウトプット手法としては、セミナーやワークショップが最もわかりやすくて身近な方法になりますが、必ずしもそういった手法にこだわっているわけではなく、書籍でも映像でも、フィクションでもノンフィクションでもいいですし、その他の方法でもOKのつもりです。

で、今、私がどんなことに、どんな視点でトライしているかというと、コンテンツの作り方の研究をしています。というのは、組織で、組織発のコンテンツをつくるということは、小説家が小説を書く、画家が作品を描く...というようなアプローチとは違うアプローチをしなくてはなりません。どちらかといえば、映画をつくるとか、ドラマをつくるのと似ているのではないかと考えています。


プロジェクトが成功するためのポイントとなるのは、次のようなことではないか...と考えているのですが、まあ、これは仮説のようなものですね。
(1)適材適所(合議制とは違う/才能を生かし合う/でもチームプレー)のチームがつくれるか。
(2)内容よりBefore/Afterを明確にする手法をチーム内の常識にできるか(何を実行するかより、その結果どうなるか)。
(3)そのために必要な、オープンなコミュニケーションを実現できるか。


かつて、故・黒澤明監督は、シナリオを書く時に共同執筆を好んだと言います。黒澤式共同執筆では、複数の脚本家が合宿体制を取り、議論しながら脚本を練り上げていく形を取っていたそうです。ワタシが思い描くものも、それに近い形だと思います。だから、どうしたら、メンバーの関係性をそのようにすることができるのか、仕事に限らずトライしてみています。


ワタシは、前回のブログで書いた小林文子さんとのコラボでも、チームづくり×コンテンツづくりという興味を持って進めましたが、同様の興味から、様々なコンテンツ開発には携わって、検証したいと思っています。現在は、別の友人Y君が進める「地域社会に"Good Impact"を与える人材の輩出」をミッションとする、高校生によるプロジェクト創出企画の中で、《高校生たちにプレゼンテーションを学んでもらうための講座》のコンテンツ開発に、ボランティアとして参加しています。仕事ではないので、ワタシもYくんも時間的制約があるわけですが、その際の進め方に対し、人はどんなことを感じるのか、そういう視点を持って関わっています。プロジェクトメンバー間で、恊働意識と依存心が混ざってはいけないわけですし、責任の所在をどうするのか、恊働によるシナジーが得られるのか、そういった視点で状況を見つめています。


今の段階では、まだ最少の人員構成の場合でプロジェクトのあり方を検証しています(ワタシともう1名の組織が前提)。このミニマム構成で体感/体得できたものがあれば、チームのメンバーが増えたり、多少複雑化しても対応しうる原理原則が発見できるのではないか...、そんなふうに期待し、眺めているところです。


そんな発想でコンテンツを開発する、それはつまりどうやったら良いチームがつくれるか...と同じ関心です。何か気づきがあったら、この場でまたフィードバックしますね。(なんて、エラそうなことが書ける状況ではなく、早くプレゼン講座の第1稿を書き上げなくてはいけないのですが、、、、。)


と、いうわけで、がんばりますので、見守っていてください! よろしくお願いします。

1441020_jikosyokai.jpg今日のブログは、自己紹介を見直そうという話です。


ここ2週間、ブログ更新をさぼっておりました。言い訳がましいのですが、前回のブログでも多少触れたように、先週13日(月祝)に開催したワークショップ絡みで忙しかったからです。これは、グラスルーツとして実施しているものではなく、オノとその友人であるマーケティングコーチ/小林文子さんのコラボの活動で、ここ2カ月は毎週末それに時間を使っていました。コンテンツ開発時間は、二人合わせて100時間超? ビールを飲みながら、あちこち食べ歩きをしながら、、、でしたけど(笑) 楽しかったのですが、おかげで、家の中が散らかりました。ようやく昨日、少し立て直しを図ったところです。


さて、今日はそのワークショップを通じて考えたこと等を、少々。。。


ワークショップの内容は、こちらのブログ記事に紹介しましたが、独立したばかりのプロコーチ/カウンセラーを対象とした「自分を伝えるキャッチフレーズづくりワークショップ」でした。


対象は、狭いですし、自分のキャッチフレーズが必要だと感じる仕事をしている人は、個人事業主など、ごく一部の人に限られると思います。けれども、「キャッチフレーズ」を「自己紹介」と置き換えて考えたら、ほぼすべての人に当てはまります。


もちろん、ワークショップの内容を考えていたときは「自己紹介」まで話を広げず、ピンポイントのニーズを想定してプラニングしていたのですが、ワークショップの冒頭、参加者の自己紹介のパートで、ある方が「自分は自己紹介が苦手で、キャッチフレーズをつくることで、自己紹介にも役立つのではないかと思って参加しました」と言ったのです。


この気持ち、わかります。ワタシも決して得意な方ではないからです。でも、一応、社長なので、どんな自己紹介がいいのか、常に考えています。


では、、、世の中、みんな上手な自己紹介をしているのでしょうか?

ワタシは、ほとんどの人は、実はとてもヘタクソな自己紹介を、ヘタクソと自覚せずに行っているのだと思うのです。まあ、自己紹介の定義にもよりますけどね。会った相手に自分の存在をインプットする、自分は何に強くて、どんな時に相手に力を貸せるのか、後々思い出してもらいやすい形でインプットする、それができたら素晴らしい自己紹介だと思います。その反対に、名前と社名を名乗っただけの自己紹介は、その場をすれ違っただけの出会いにしてしまうので、本当の意味で機能したとは言えないのではないかと思います。
このように考えた時、「この人の自己紹介は素敵だな、上手だな」と思ったことのある相手、とても少なくありませんか? 
今回のワークショップでの考え方は、本来のキャッチフレーズを求めて参加された方たちにも喜んでいただける内容だったと感じていますし、ただの自己紹介でも大いに生かせる、そんな内容にできたのではないかと自負しています。


ところで、ビジネスではアイデアも報告も20秒で語れる必要がある、と言ったのは誰なんでしょう? 
特に、ビジネスプレゼンや自己紹介は20秒が勝負であることは、アメリカでは常識であり、それを指して、レーザートークとか、エレベータートークと呼んでいます。新たなビジネスを始める場合は、わざわざその言葉の準備をします。
レーザートーク/エレベータートークの語源について調べてみても、いつ頃、誰が言いはじめたのかは定かではありませんでしたが、一節によれば、シリコンバレーの起業家が、投資家に自分の構想を売り込むためにこうしたコンセプトで準備を始めたとも言われているようです。

ここで注目に値するのは、「わざわざその言葉を準備する人がいる」という事実です。練って、練って、練って、その20秒に命を掛けるほど練って、自分の宝物のような言葉を用意する。それを行った人と、ポッと思いついたことを話しただけの人が、目の前に居て20秒ずつ語ったなら、確率論的に前者は後者に勝てるだろうと思いますよね。


ところが、日本の事情はといえば、、、、
爆弾発言になりますが、実は、ワタシの体感で言うと、本来レーザートークの大切さを伝える立場にある日本の大多数のマーコム系の専門的企業(たとえば、広告代理店、PR会社、マーケティングコンサル会社、ブランドコンサル会社、営業コンサル代行会社、等々)の中で、クライアントに対するサービスとしてこの20秒のトークをつくることは行っているかもしれませんが、自社に対してこの20秒のトークを確立している企業はすごく少ないのではないかと思います。(根拠なく体感で発言していますが、体感なりの根拠を言うと、考え抜かれた表現のサイトキャッチが少ないからです)
で、ワタシ自身や当社のことを棚上げにして、これについて語ることはできません。実は、ワタシも自分や自社を語るためのレーザートークづくりに取り組むべきだとわかっていながら、これまで真剣に向き合ったことがありませんでした。他社さんの分もまとめて弁解します! 理由の第1は、「紺屋の白袴」「医者の不養生」です。第2は、なぜ後回しになってしまうのか、その理由のようなこと。その深層心理には、とかく他者のことはわかっても、自分のこととなると難しい...というのがあるのだと思います。


では、なぜ難しいのかといえば、、、
理由になっていませんが、みんな自分のことになると、難しい! それは恐らく、どうしても相手のことより自分の想いを中心にしがちだからです。でも、それでは伝わらないことはプロだから分かっている。相手の気持ちに立った語り口を考える必要があることも、分かっている。でも、どう考えるべきか、そこが一番の難しいポイントなのだと思います。


だから、これ、真剣に取り組みましょう! ワタシも取り組みます!
今回のワークショップでは、キャッチをつくる前に重要要素をプレキャッチとして文言に落とし込もうという趣旨で、3つの要素を盛り込んだ「型」を提供したのですが、自己紹介のレーザートークもほぼほぼ同じ! なので、まずは、そこから取り組みます。


皆さんも、《20秒での自己紹介》にぜひ取り組んでみてください。きっと出会いの質が変わると思います。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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