ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2013年6月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

今日は「企画」の話…です。

 

「企画」という行為を原理原則で体系化したい…と思う今日この頃

元々ワタシはマニュアル嫌いなのですが、歳を取ると、なぜか物事を体系的に整理してまとめておきたいという欲求が強くなってきます。
マニュアルは嫌い。でも、原理原則は大好き。そういう志向で、「企画する」という行為を体系化して、企画で悩んでいる人の役に立つようなコンテンツができないだろうか、と考えています。

当社は、「企画に強い」ということを自認しているのですが、とは言え、新たな人が入ってくる都度、OJTで教育してきました。体系化して教えることができたら手っ取り早いことはわかっているのに、それをやっている時間がない…と言い訳をして、後回しにしてきたとも言えます。

社歴がもっとも古いNさんが、かれこれ10年ぐらい前にワタシに聞きました。
「オノさん、『企画』っていったい何ですか?」と。 

要は、見よう見まねで『企画書』を書いているけれど、果たして自分はその本質がわかっていると言えるのか?ということだったと思います。

当時なんと応えたかは忘れてしまいましたが、これは、とても素直な良い「問い」でした。
普通の人は、見よう見まねで作って、提出したものが通ってしまうと、そこで疑問を抱かなくなります。でも、本質がわかっていないと、毎回不安に陥り、精神衛生上良くありません。あるいはその反対にこんな感じでやればいいのだと自己肯定した場合は、「こんな感じ」以上にならないままそのやり方で突き進んで行きます。

さて、アマゾンで「企画力」で検索すると、2,395件、「企画書」での検索では560件の書籍があることがわかります(もちろん、全部が的を射た書籍とは言えませんが)。ワタシも若い頃に立案者の立場でそういった本を手に取りましたし、また最近では社員にどう教えるかという立場で何度か手に取ったことがあります。でも、「刺さる本」にはなかなか出会えません。20代のワタシが当時知りたかったことをまとめたら、少しは役に立つのでは?という気持ちから原理原則をまとめたくなったような気がします。

 

なぜ「企画」はわかりにくいのか?

「企画ってナニ?」
多くの人は、そんなモヤモヤを抱きながらも、声に出さずにいるような気がします。

たとえば、これまでにウチの会社にいた社員との関わりの中で、人が「企画」と対峙したとき、どこで迷い悩むのかを振り返ってみると、こんなふうに整理できます。

1.プレッシャーがあるなど、企画者の「ココロ」の問題
2.企画立案プロセスにおける企画者の「スキル」の問題
3.企画以前の「ビジネスコミュニケーション」の問題
4.企画プロセスにおける「チームコミュニケーション」の問題

さらに、たとえば1番の「プレッシャーがあるなど、企画者の「ココロ」の問題」を紐解いただけでも…。以下のように、いろいろな意識が邪魔をしているのです。

(1)企画は「斬新」でなければいけないという気持ちが働いて、
 頭に浮かんだことをすぐに否定してしまう。
(2)締め切りに遅れたくない想いから、企画書の構成を先に考えて、
 それを埋めて行こうとしたが、うまくいかなかった。
(3)具体策は先に思いつくのだが、ロジックで考えたわけではない。
 根拠が後付けなのはいけないのではないかという後ろめたさがある。
(4)立てた企画がいい企画なのかどうか、常に漠然とした不安がある。
(5)マーケティングデータにもとづかない企画は説得力がなく、
 自分もいい企画だと思えないし、相手からも思われない気がする。
(6)任せられた責任や体面から一人でやり遂げたいのだが、
 一人で抱え込んで訳がわからなくなった。
(7)マーケティング的に考えなくてはと思うと、苦手意識が働いて、頭が硬直する。

 

はい、モトイ。
「企画ってナニ?」

「それは、壮大であって、シンプルなもの」

ワタシは、あらゆる企画は(たとえば誰かの誕生日パーティの企画であっても、商品開発の企画であっても、社内報の企画であっても)本質的には同じだと考えています。それについては、また今度。

来月、7月24日に社内報の企画のセミナー&ワークショップを開催します。
お楽しみに!

 

 

フィードバックは人を元気にさせますね!

今日は、この1週間にワタシが得た2つのフィードバックについて書きますね。
1つは、先週12日の誕生日に社員からもらったフィードバック、もう1つは週末のセミナー参加者からいただいたフィードバックです。

誕生日に、360度評価?されるの巻

先週の12日は、何歳とは言いませんが、Go Go!な感じのワタシの誕生日でした(笑) 天然の社長をだますのは簡単なのでしょうか。午後に社内でサプライズがあり、夜はまた元社員だった人たち集まってサプライズのパーティを開いてくれるなど、心が温まる一日を送らせてもらいました。

で、ここでご紹介したいのは、社内のみんながくれたフィードバックシートについてです。そこには、「オノさんのここがスゴイ」と「もっとこうすれば、もっとスゴイ」というような2つの視点から各自のコメントが書かれていました。いやー、みんな、ほんと良く観察している。

ふつうこういうシートをもらったら、「ここがスゴイ」よりも、当然後半の方が気になるじゃないですか? 大公開で、大爆笑でした。ワタシは大爆笑ししつつ、少しだけ反省しながら(したフリかも?)、&こういうことを言っても怒られない会社は世の中多くないんだよ、わかってる?と言いながら、入社したての人も社長にそんなことが言えているのは良いことだなーと思いました。企画者のNさんは、ワタシが大切にしてきたコミュニケーションのスタイルを多分後輩たちに伝えようとしてくれたのだと思います。

で、みんなからのフィードバックは表現は違うのですが、なんだか共通点がいっぱい。。。たとえば、独り言を言うだけならまだしも、そのボリュームが大きいので、単なる独り言なのか、反応すべきか、戸惑う...とか、前提の説明がなく話が始まると、聞く方としては心の準備ができない...とか、いろいろな観点からフィードバックをもらいました。
どうやら(薄々感じてたのですが)、ワタシは思ったことをあまり深く考えずにすぐクチにしてしまう傾向があるのですね。これってジコチューかもとちょっと反省しましたが、Nさん説によれば、甘えん坊で寂しがり屋だからなのかもしれません。自覚、あります!

女性起業家向けセミナー、参加者の感想は?の巻

週末の土曜日に、品川区武蔵小山創業支援センターからのご依頼で、女性起業家&起業家予備軍向けにセミナーを行ってきました。依頼されたテーマは「チラシづくり」でした。ワタシはチラシづくりの専門家ではありませんし(チラシづくりの専門家っているんでしょうかね?)、想定される参加者も当社の顧客層とは重なる部分はほとんどなかったのですが、広報やブランディングの専門家として、また女性経営者の端くれとしてお役に立てるならと思い、お引き受けしました。

確かに、創業期や創業準備期には、チラシを作りたいけれど、どう作っていいのかわからない人が多いだろうことは想像できます。そして、多くの人が考えてしまうことは、「何を書こうか」「どう書こうか」「レイアウトはどうしよう?」「写真はどうしよう?」というようなことなのではないでしょうか。

実は、媒体がチラシであれ、ホームページであれ、企業内部の媒体であれ、とかく何らかのコミュニケーションツールを作るときには、上記のようなアプローチがされがちなのだろうと思います。多くの人は、いきなり内容を考えてしまうのですね。

そこで、今回は「記憶に残すこと」「相手の関心事でターゲットを絞り込む」ということがいかに重要かを伝えるために、セミナーを組み立て、ワークセッションを行いました。その内容はワタシの体験がベースにあります。30年間、営業職の存在がいなくても会社を維持できたのは、クチコミや紹介のおかげでした。相手の記憶に残らなければ、クチコミは起きないので、記憶に残すためにいかに言葉を絞り込むか、ワタシはずっと考え続けてきました。そこから得た教訓を体系的にお話したい、そんな意気込みでお話したつもりです。


「お役に立てるなら、立ちたい」ということだけがお引き受けした動機だったので、参加者のアンケート結果はある意味ドキドキものでした。でも、フタをあけてみると、「時間が短く感じました。内容が実践的で大変ありがたかったです」とか「単にチラシ作成だけでなく、ビジネスの視点が提示され、帰宅してからも、今後も、深く掘り下げたい、素晴らしい内容でした」とか「本当に来て良かったです。チラシだけでなく、ホームページやブログにも応用できる内容でした。具体的な手法(ワーク)も教えてもらえて良かったです」等々、うれしいコメントをたくさんいただき、お引き受けして良かったなと思いました。やっぱり、フィードバックというのは、人をいろいろな意味で元気にし、成長させるものですね。

先週は、いろんなシーンでいろいろなフィードバックを得ました。アンケートなどは別として、人が人にするフィードバックは「される側」の姿勢にかかっていると思います。あらゆる方面から、気軽にフィードバックを得られる人間であること、それは成長に不可欠なことではないかと自分を戒める1週間でした。ありがとうございました。

7月に当社主催でセミナーを開催します!

さて、7月24日(水)、社内報を糸口にした「企画のセミナー」を開催します。

社内報の企画の前に、「企画とは?」。というスタンスで企画のノウハウを惜しみなくお伝えしたいと思います。ご期待ください!

こんにちは、オノです。

私事で恐縮ですが、ワタシは今、来年3月末に完成予定のマンションの購入を決めました。目下、セレクトプランを選んだり、ちょっとした仕様変更のオーダーを出しているところです。その過程で、いろいろと思うことがありました。

マンションの設計に関わる人たちは、実はまったく住む人の気持ちに立っていないのではないか…。ちょっと極端な言い回しですが、そのように感じています。マンションを購入した経験のある別の人と話をしても、同様の言葉を漏らしていました。

たとえば、ウォーク・イン・クローゼットという名の使いにくい収納スペース。大抵はL字型にハンガーを吊すパイプが設置されています。でも、同じ面積ならL字型のウォーク・イン・クローゼットよりも、一列に並んだ普通のクローゼットの方が断然使い勝手が良いとワタシは思います。よほどの豪邸で、よほどゆとりのあるウォーク・イン・クローゼットでない限り、L字型の収納はデッドスペースが多く、使い勝手も悪い…と思うのは少数派なのでしょうか。

ふと思ったのですが、こういったことが起きる原因は、片付けをしたことのない男性が図面を書いているからではないかと。片付けをしていると、極端なことを言えば、あと3センチで入る、入らないということが起きますし、縦に積むのと、横に並べるのとではどちらが使い勝手がいいか、選択に迫られます。考えたことがあれば、すぐにわかるようなことなのに、図面を見ると、どうしても素人さんが考えたようにしか見えないのです。

もっと穿った見方をすれば、設計している人の心理の中に、ウォーク・イン・クローゼットの方が進んでいる、欧米的でカッコいいだろ?満足だろ?という傲慢さや安直さがあると感じるのです。

最近のマンションは、セレクトプランがあったりしますが、そのセレクトプラン、少なくても今回のケースでははっきり言って使い物になりませんでした。デベロッパーは選べる価値を出したつもりなのでしょうけれど、選びたいものがない状況では価値もへったくれもありません。

いえ、文句を書きたかったわけではありません。ここからの学びについて、書きたかったのです。

それは、相手を知ろうとする誠意についてです。たとえ、自分自身は片付けが苦手であったとしても、自分の仕事とそれを買う人の関係を考えれば、収納で困っている点をもっと知りたくなるものだと思います。買った人に満足してもらいたい一心で。でも、自分の仕事の意味がわかっていないと、相手を知ろうという気持ちは湧かないのかもしれません。誠実に知りたいと思うか、思わないかは、自分の仕事と相手の関係の消化吸収能力、言い換えればプロ意識にかかっているのだと思いました。

先ほど「片付けをしたことのない男性が図面を書いているからではないか」と書きましたが、コーディネート役として間に入っているのは女性ですが、反応としては似たり寄ったり。男性だから、女性だからというわけではないのだろうと思います。

要は、どれだけ真剣に利用者と向き合っているか。利用者の満足度を考えているかですね。相手側の気持ちになれないのは、その人の想像力の乏しさだとも言えますし、傲慢さなのでは?と、敢えて辛口で言いたいです。

相手の気持ちに立てる人間でありたいし、その目線で自社サービスをチェックしたいと思った週末でした。
 

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週末の土日は、6月15日に開催される品川区の武蔵小山創業支援センターのセミナー「耳よりサロン」のコンテンツを作っていました。書き下ろしです! 

講演の依頼内容は、「女性起業家向けチラシ制作のノウハウ紹介」でした。私はチラシの専門家ではありませんが、女性が起業するのを支援するというコンセプトであれば、応援しないわけにはいきません。チラシは「自分や自社が何者かであることを伝えるブランディングツール」ととらえて、そのあり方を参加者の皆様とともに考えていきたいと思います。題して「チラシはビジネスのラブレター〜愛されたい相手に愛されるためのチラシとは?」です。
それにしても、1時間半というのは、あっという間なんですよね〜 第1原稿のスライドを作ってみて、満載すぎかも…と思いました。絞り込まないと。。。
 

さて。。。
このページの写真を見ても、何の写真かわからないかもしれません。わが家の窓から見た月の写真です。引っ越しすることになりそうなので、記念に撮りました。

今日のテーマは「月」です。

良く聞く言葉に「おてんとさまが見ている」というのがあります。自分がやっていることを、きっと誰かが見ている、だから後ろめたいことはしない。ワタシもそのような姿勢で仕事をしてきたような気がします。

その意味では、「おてんとさま=社会全般」なのでしょうが、お天道様と書くぐらいですから、本来は「太陽」ですよね。
では「太陽」と「月」を比較して、そのどちらを身近に感じているかといえば、ワタシの場合は「月」の方です。太陽に話しかけることはないけれど、月には話しかけたことがある…という感覚。長嶋さんではなく、野村さんぽいのでしょうか。そんなわけで、「おてんとさまが見ている」というのは、ワタシにとっては、「お月様が見ている」ということだったのかもしれません。

月を相手に話していると、良いこともありますが、良くないこともありました。
それは、ジンクス。なぜか6月に月を見ていると、すーっと雲に隠れてしまうことが多く、しかもその後にアンラッキーな出来事が起きるということが何年か続いたのです。そうすると、「6月=月が雲隠れ=ツキが失せる」と記号化されてしまい、一時期は「ああ、また6月がやってきた」という気持ちになったものです。6月は誕生月なのに!

でも、もちろん、今は違います。そこから改めて学んだのは、ネガティブな思考がネガティブな結果を生み出す、良い結果を生み出したければポジティブな思考が必要…という極めてわかりきったことでした。

月が眺められるこの窓とまもなくお別れするのかと思うと、ちょっと淋しいですが、どこにいてもお月様はきっと見守ってくれていることでしょう。これからもヨロシクね!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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