ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2010年8月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

 

 こんにちは、小野です。
 
 2010年も後半に差し掛かったなと思っていたら、もう8月も終わり。今年もあと4カ月とは、時の流れが早過ぎて焦りまする。焦りながらも、リフレッシュは大切ですから、私は、今週金曜日から翌週にかけてお休みをいただく予定です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
 皆さんは、もう夏休みを取りましたか? 8月が終わると、9月は人事異動シーズン。定期異動がある企業にいると、少し落ち着かない季節かもしれません。
 
 以前、あるクライアントの方から、こんなことを言われ、共感しつつ、我が身を振り返った覚えがあります。
 その方いわく「仕事で知り合った人と、仕事が終わったらそれでおしまいという関係はつまらない。どこまで人と人としてつき合っていけるか、その関係を築けるか。そこにこそ仕事の真価がある」と。
 人事異動で、今までのご担当者が別の部門に異動されても、損得勘定ではなくお付き合いできたら、とても素敵な仕事人生が送れると思います。
 
久々の再会&初サシ飲み
 
 そんなことをつくづく感じる出来事が最近ありました。7?8年ぐらい前に、当社はコクヨさんのWiLLプロジェクトのお手伝いをさせていただいていました。
WiLLプロジェクトというのは、1999年から2004年にかけて、トヨタ自動車をはじめ、パナソニックやアサヒビール、花王や近畿日本ツーリストなどが異業種横断型で展開したマーケティングの合同実験プロジェクトです。
 その合同プロジェクト自体は収束し、コクヨさんのプロジェクトチームも解散しましたが、コクヨさんのWiLLブランド商品は今でも残っているようです。
 
 さて、そんな経緯があってから、随分と時間が経ちましたが、本当に久しぶりに当時、コクヨさんでプロジェクトを率いていた方と先週再会し、飲みに行きました。実は当時は二人だけで飲みに行く機会もなく、心の中に何らかのひっかかりを残したまま1年近いプロジェクトが終わったわけですが、こうやって再会できて、そのひっかかりが消えました。
 初めてサシで飲んだにもかかわらず、とても打ち解けて、本音トークができたのが、とても良かった。その方の人生観や仕事観を聞いて共感するものがあり、なんでもっと早く親しくなれるように努めなかったのだろうと少々後悔。(後悔よりも、再会のうれしさの方が勝りましたが)。
 
 
堂々たる人生を送るってことは…
 
 私の感慨だけ述べていても、あまり役に立ちませんね。
 その方と飲んだ席で出た話題を紹介します。かつて会田雄次が雑誌「プレジデント」の特集で述べていた「堂々たる人生を送りたい」という内容についてです。その方の信条なのだとか。私も共感したので、以下、その後にいただいたメールより、勝手に拝借して紹介します。
 
 堂々たる人生を送るために。。。。
 
1:自前の理想を持った人生である事
2:素顔が出せる事
3:コンプレックス・劣等意識の虜にならない事
4:愚痴を言わない
5:どんな高位・高官に昇ってもやれそうな人間
   どんな領域でも一角の事ができそうな人間
 
 そのための外的条件
1:家庭が伸びやかである事
2:上役・先輩・友人・女房に恵まれる事(女房に関しては運)
3:本人の能力が大事。体格・人徳・才知のうち一つはあること
4:執着心から自由になれること
 
 1番目の「自前の理想」。良い言葉だと思いました。
 
 来週は、親孝行がてら、ちくとハワイに行ってきます。ブログはおやすみ。あまりに退屈したら、現地からかるーく書きますが(笑) 

 

 こんにちは。オノです。 
 今日はまだお盆で休まれている方も多いのではないでしょうか。ワタシの夏休みは、8月27日からです。
 
 さて、今日はクライアントの「数と質」について、考えたことを書きます。
 ときどき他社のサイトで、「年間◯◯社の実績!」「これまでの◯千社!の経験で…」ということを謳っているのを見かけます。その都度、すごいなぁーと思っていました。そして、すごいと思いながらも、正直なところ心のどこかで「?』な気持ちもありました。社員数の多い会社ならまだしもですが、人数が少ない場合はかなり要領よく対応しないと自ずとさばけなくなるはずだからです。
 
 それでも数というのは人を説得する力があります。何千社といわれると安心する人は多いのではないでしょうか。
 一方、たとえば当社のように規模が小さいと、どうカウントしようとも取引社数が何千社になることはありません。それだけに、数を謳っている他社に対して、うらやましいような気持ちと、「数とサービス品質が比例するとは限らない」と揶揄するような入り交じった心境で眺めながら今日に至っています。
 
 さて、出和樹さんという飲食業界で活躍するコンサルタントがいます。KHM(キッチンハイジーンマネジメンツ有限会社)という会社の代表取締役です。当社の社外取締役の滝田さんが来月、表参道にカフェを出すにあたって、アサヒビールさんのご縁で出会った方です。(もう少し言うと、グラスルーツ→アサヒビール様→柴田屋様→出様の流れです。アサヒビール西村さん、神崎さん、青野さん、いろいろありがとうございます!)
 その出さん、ワタシはお会いしたことはないのですが、あるサイトで出さんのこんなモットーを知りました。
 
 「HPは作らない」(広くクライアントを求めません。とことん関わる) 
 
 あまりの潔さに感服しました。数より質を求めていらっしゃるんですね。
 ワタシは、クライアントにとってHPは重要なツールだと思っているので、さすがにHPは必要ないとは思いませんが、この潔い考え方に対して、少なくても「年間◯◯社の実績!」「これまでの◯千社!の経験で…」というアプローチよりも共感するものがありました。
 ワタシも、数は少なくても本当に共感できる企業と仕事をしたいと思います。
 個人的つながりはありませんが、「面白法人カヤック」の柳澤さんも同じようなことを初期の頃、サイトで書いていたのを読んだ記憶があります。確かどんな仕事であるかよりも、誰と仕事をするかを大切にしている…と。
 
 その観点で、今、ワタシが一緒に仕事をしたいのは、「自分の会社をいい会社にしたいと思っている経営者」の方たちです。なぜ「経営者なのか」と言えば、ワタシは自分が苦労したことを他の経営者の方々にはなるべくスムーズにクリアしてほしいと思うからでしょうか。
 
 クライアントの数と質について、ちょっと考えた週末でした。

こんにちは。オノです。
暑い日が続いていますね。ワタシは1週間前には体調を崩しましたが、今は薬を飲みながら、何とか元気になりました。皆様も気をつけてくださいね。

さて、NHK大河ドラマの「龍馬伝」、相変わらずおもしろく観ています。
龍馬伝の龍馬を観ていると、人は何のために生きるのかという、ちょっと哲学的なことを自問してしまいます。そして、それは、そう簡単に答えの出ない問いです。ワタシ自身を振り返ってみると……。

20代、自分のために生きてきました。人から一目置かれたいとか、人よりも稼ぎたいなどと思っていました。
30代前半、自分のために生きたいのに、出来ない立場を自覚しはじめて、息苦しくなりました。そのギャップに思いっきり葛藤しました。
30代後半以降、30代前半の後遺症からのリハビリ。でも、この頃からお金を得ることは重要だけれど、それ以上に、たとえ、小さなことであったとしても、誰かの役に立つことの方がはるかに素晴らしいと思い始めました。
40代、時には誰かの役に立てているような気持ちになりながらも、人の役に立つ、世の中の役に立つというのは難しいことだと痛感し、今に至っています。

かつて、ある大手企業の本部長とお話をしていたときに、その方がこう言いました。
「でも、オノさん、僕は周りの人を幸せにしたいと思って仕事をしているよ」と。当時、ワタシは周りの人の役に立ったり、誰かの幸せに貢献したいと思いながらも実際にはできていないと感じ、「そんなことを考えるのは僭越だ」と自分にダメ出ししていた頃に、そんな悩みを話した流れで返していただいた言葉だったと思います。そして、その言葉の潔さに感銘を受けたと記憶しています。

最近、懇意にさせていただいているイニシアコンサルティングの丹生さんは、ご自身のブログで「自分らしく、世の中に役立つこと」こそ、生きる意味であるというようなことを書いていらっしゃいました。人の役に立つことも難しいうえに、「自分らしく」がつくともっとハードルが上がります。
丹生さんいわく「しかし、人間とは、助け合って生きる動物である。だから、人生は個人のものではない」。これまた含蓄のあるお言葉。ワタシの歳になればまだしも、20代、30代だったなら、理解できなかったかと思います。

自分らしく、世の中の役に立ちたい。とても、難しいことだけれど、あれからずっとそう思っている、と今改めて振り返っています。
皆さんは、何のために生きていますか? すみません、暑苦しい質問ですね。もう少し涼しくなった頃にすべき話題かもしれません。悪しからず、お許しを。ではまた

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら  こんにちは。
 少し前に「もしドラ」こと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイヤモンド社刊)が100万部を突破したと聞き、当社の社員Oさんも面白かったと勧めてくれたので、今さらですが読んでみました。

 ビジネス書の新ジャンルの誕生とでもいうべきか、読んでみてウケた理由がわかりました。ビジネス書なのに、最後には涙が出ました。

 この本の特徴は、ドラッカーの『マネジメント』をただ平易に解説するのではなく、本のタイトル通り女子高校生を主人公にした小説に仕立てた点にあります。舞台は野球部。登場人物それぞれに屈折した思いがあり、それをキャラクターとして上手に使いながら、気持ちが変化していく模様をストーリーとして巧みに仕上げていて、エンターテイメントとしても楽しめました。
 もちろん、文学とは目的が違うので、同じ土俵で比較することはできませんし、エンターテイメントとして読んだら、筋書きの予想がついてしまうのですが、それがわかっていても涙が出たので、大成功だと思います。
 そして、こうも言えないでしょうか? ドラッカーの書いた『マネジメント』の本質は、現実の組織で起きていることそのものであって、ドラッカーは一見するとビジネスをテーマにしているように見えるけれど、実は人間を観察し、人間について論じていたのではないか、と。

 一番印象に残ったのは、冒頭。『マネジメント』から、マネージャーの資質に関する引用でした。

人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だが、それだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである

 こういった文章に出会うと、思わず、自分の胸に手を当てて、自問させられますね。自分なりに真摯にやってきたつもりでも、ドラッカーさんからは「まだまだやぞー」と言われる気がします。

 ダイヤモンドは、この本が売れたお陰で、ドラッカーの「マネジメント」の方も売れ出しているそうです。企画勝ちです。
 実際、帯にも書いてあるように、この本は「すべての組織で役立つ本」と言えるかもしれません。ただし、現実はこんなふうにドラマチックにはいきませんけど。 

 さて、先週は長引いていた夏風邪がぶり返し、社の内外のみなさんにご迷惑をかけてしまいました。冷房が好きではないので普段はあまりかけないのですが、さすがに暑くて眠れないからと使ったのがアダになりました。どうぞ皆様もお気をつけください。ではまた

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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