ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2009年5月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

20090528-grantorino.jpg ブログには書いていませんでしたが、今年公開された映画『チェンジリング』を観たのに続いて、先週末、映画『グラン・トリノ』を観てきました。いずれも、ご存知、クリント・イーストウッドの監督作品です。『マディソン郡の橋』等、彼がつくった良い映画はたくさんありますが、ワタシ自身は「ずっと長いこと熱烈なファンだった」とは言えません。でも、『ミリオンダラー・ベイビー』以降は、明らかに傾倒しております。『ミリオンダラー・ベイビー』を観たのは2005年のことですが、ワタシの中では、あれはその年のナンバーワン作品でした。
 で、監督としてはともかく、俳優としては、この『グラン・トリノ』が最後の作品では?というウワサもあったので、見納めかもしれないと思い、映画館に足を運んだ次第です。

 クリント・イーストウッド映画の特徴は「語りすぎない」点です。あるいは「静かに語る」とでも言いましょうか。。。撮影も最初のテイクで大抵終わる監督として有名です。

 語りすぎない映画が撮れる人は、プライベートでも語りすぎないのかもしれません。平たく言えば、潔いのかもしれない。ワタシなどは、たとえばブログもどうも長くなりがちです。
 でも、クリント・イーストウッドは少ない言葉で伝えることを大切にしている(ように見えます)。そう考えると、何かこう、新鮮な発見というものがありますね、そこに。そういうアプローチもあるのかもしれない、と。

 話が横道に逸れてしましました。『グラン・トリノ』です。
 確かに、ちょっと孤高すぎて、あるいはストイックすぎて、ダメな人も多いかもしれませんが、「生きる」ことの意味を考えさせられます。ほんと、半端じゃなく、考えさせられました。結論から言うと、ワタシは共感したのだと思います。何のために生きるのか、について。
 しかも、その描き方。どこにでもいそうな普通のオヤジの話に仕立てています。そこがスゴい! まったくもって説教くさくなく、忘れている貴重なことを思い出させてくれる映画です。ストーリーに触れるのはキライなので、抽象的ですみません。
 そしてまた、映画の広告コピーが素晴らしい。言い得て妙です。「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を」。いやー、もう、あっぱれです! ワタシは知りたい。誰ですか、これを書いたのは。

 そろそろ劇場公開も終わりそうです。終わる前に、ぜひ映画館で観ていただきたい一作です。

 MarkeZine発5/21付け記事に「Dellの女性向けサイトが炎上、ジェンダーマーケティングの難しさ」と題するものがありました。他のサイトにも記事提供されているようでしたので、ご覧になった方もあるかもしれません。
 要約すると、Dellは女性向けノートパソコンの情報サイト「Della」を5月にオープンしたのですが、パソコンの活用法を紹介する「tech tips」の内容が、あまりにステレオタイプ的なものであったために、女性から(一部の記事によれば、男性からも)反感を買った、ということのようです。料理のレシピ、カロリー計算などのコンテンツが、それです。確かに、ベタな女性的コンテンツです。

 この記事がことさらワタシの印象に残ったのには、ワケがあります。ちょうどその頃、なぜ家庭用の洗剤や石けん、ティッュペーパーなど、スーパーで買うような諸々の商品に気に入ったデザインのものが少ないかと考えていたからです。そうこう考えるうちに、家電や女性向けサイトのデザインまでもが気になってきました。すべてがそうだとは言いませんが、なぜか女性マーケットを意識したものは、わかりやすく例えるとピンクが多い。ピンクでなくても、パステル系の色彩であったり、花柄であったりすることが多いような気がします。あるいは可愛いイラストやアイコンが描かれてあったり…。ベビー用品のメーカーサイトは、その典型です。

 ピンクやパステルトーンが好きな女性が多いのは確かだと思います。感覚値で言えば、7割前後の女性は好きかもしれません(類は友を呼ぶのか、ワタシの周りでは極めて少ないですが)。
けれども、100%ではない。少なく見積もって1割、多めに見積もっても3人に1人は、むしろピンクは嫌いだと思います。ここに、メーカーはもっと注目すべきなのではないでしょうか。マーケットとしては女性ターゲットであっても、敢て女性っぽさ(って何なんですかね?)を取り除いた商品、いわば中性的な商品があったら、1割から3割のシェアを獲得できる可能性がある。

 Dellのサイト炎上にしろ、プロダクトデザインにしろ、こうしたことが起こるのは私たちの中にある固定観念のせいだと思います。「ターゲット=女性」と設定された時点で、「ターゲット=女性=ピンクorパステルor花柄」というような、ビジネスとしての図式が暗黙知としてイメージされているような気がします。これは、企業の意識の問題だけなのではなく、外部のプランナーやディレクター、デザイナーの意識の問題でもあります。「ほんと?」という自問が足りていない。それを押さえておけば「大半の人は受け入れるだろう」「(だから)クライアントも通すだろう」という潜在意識が、知らず知らずに多くのクリエイティブサイドにあるのではないでしょうか。

 5/17付け日経でも取り上げていたように、最近の企業の動きとして、「ダイバーシティ(多様性)」への活動が活発です。当社のクライアントでも、極最近ダイバーシティ・プロジェクトを社内的に立ち上げた企業があります。
 ダイバーシティの意味するところは「多様性」ですから、女性VS男性という発想はそぐわないですし、そもそもそれがどんな対立構造であれ、対立構造を生んでいる時点で「多様性を受け入れる」こととは相反するように思います。
 ですから、ワタシがここで書きたいことも、男性VS女性ではありません。
 ただ単に、1割から3割の女性がピンク(的なもの)がキライであるかもしれない事実は注目に値する、ということを書きたかったのです。なにしろ、それがシェアに直結しますから。

 固定観念は難儀です。とっぱらいたいものですね。固定観念には逆らって生きていきたいものだと、いつも思って暮らしているオノでした。

なんだかんだ前回予告したこととは違うことを書くことにしました。
5月15日から始まったエコポイントについてです。

その名称からも、また推進母体が環境省であることからも、環境改善促進のための活動であることは誰でもなんとなくわかります。報道では、「CO2削減」と「景気対策」の2つの意味で実施されると紹介していました。

ワタシは、CO2削減のためにこのプログラムを実施することを否定するつもりはありません。
でも、同じテレビ、同じ冷蔵庫でも、消費電力の大きい商品の方が還元されるポイント(金額)が高いのは、理念を正しく反映しているとは思えません。つまり、どちらかといえば大型で高額な商品は、その価格に比例して還元されるエコポイントも高いのです。

もしCO2削減を理念に掲げるなら、価格の安い小型の商品の販売をむしろ促進させるべきではないでしょうか。せめて大型でも小型でも同額のポイントが還元されるなら、率に換算したときに、思想との整合性がとれたと思います。

もちろん金額比例制が必ずしも悪いとはいえません。このプロジェクトの理念は「景気回復第一」であり、その名も「脱不況ポイント」なんて名前であるなら、今回の方法に異論はありません。高額商品が売れた方がいいのですから。その場合、あくまでエコは第一目的ではなく、第二の目的ということになります。

ちょっとしたことなのですが、こういうことは気持ちが悪いですね。たぶらかされた感じ、まやかしの感じがします。
でも、完全なウソではないのです。だからこそ、よけい気持ちが悪い。「ウソ」の方が悪さ度合いは高いのですが、「ごまかし」の方が性悪度合いが高い感じとでも言うのでしょうか。まあ、国民をごまかそうと思ったというほどのことではなく、カッコよくまとめたい官僚がいたのだろうと想像します。

さて、カッコよくまとめたいという心理…。これは、私たち企業人においても起こりえます。個人個人が自分の中にファイヤーウォールを張っていないと、簡単にスルーしてしまう。カッコ悪い立場より、カッコいい立場を誰だって好みますから。でも、7-8割の人は気に留めなくても、2-3割の人は違和感を覚えると思うな。カッコよくまとめたつもりが、実は2-3割の人たちに見破られてしまっていた。これは、実は一番カッコ悪い。
商品のローンチやブランドコミュニケーションでは、一番やってはいけないことだと思います。

その意味で今回のエコポイントはカッコ悪い施策の代名詞になりえますね。
 

 「誰かから何かを薦められるのは楽しい。大好きだ」と友人が言いました。それが、食べ物の食べ方であれ、新しい映画であれ、ファッションであれ。ワタシもそれは同感です。
 とかく、人に何かを薦めるのは、「押し付けがましいかな」などと思ってしまって、ためらいがちになりますが、薦められて自分がうれしいなら、同じように感じる相手も世の中少なくないのかもしれません。そういうことをお互いにすることによって、分かち合った感覚が生まれ、その人を近しいものに感じさせるのは事実だと思います。

 たとえば、ワタシが最近、薦められたり、紹介されたり、誘われたりしたのは、
・本「経営者の条件」(部下から。多分次回書きます)
・本「自分の仕事をつくる」(部下から。その次ぐらいに書きます)
・映画「グラン・トリノ」(友人から)
・バー「Bar Cielo」(部下から)
・Googleの「サーチウィキ」(友人から。こっちを次に書こうかしらん?)

 一方で、ワタシが人に薦めたり、紹介したのは、
・人(部下に)
・Blogを書くこと(母に)
「Jmdo」社内に)
 こりゃ、ヤバい。。。アウトプットの方が少ない!

 情報って、発信している人のところに、逆に集まって来るんですよね。アウトプットが少ないと、集まって来る情報も多分少ない。もっと情報発信せんといかんなーと思った次第です。
ま、一応謙遜ってことにしておこう(笑)。

アウトプットとインプットの確かめ算、時々していないと、自分の現在地を見失いそうです。(アウトプット)ー(インプット)>0を心がけたいものですね。次回は、薦められたり、薦めたりの事柄から、ドラッカー著の「経営者の条件」かGoogleの「サーチウィキ」か、「Jimdo」について書こうかなと思います。あとは、その日の気分で。ではまた

こんにちは。オノです。

桜が咲き、新たな期が始まったと思ったのもつかのま、早くも1カ月が過ぎてもうGWまで終わってしまいました。時が経つのが早過ぎますね。

この2カ月の間は少々バタバタしていて、あまり記事をアップできませんでした。。。
さて、ここから先は少々言い訳。
実は、先月17日に事務所を移転しました。骨董通り沿い、旧事務所から徒歩数分のところに、新たな環境を見つけました。ニッカウヰスキーの隣の建物です(新住所はこちら)。家賃相場が全体的に高い青山も、最近の経済情勢を受けてか、相場が下がって来ているようです。高いところはまだまだ高いですが、月坪で1万円も安く借りられる物件が見つかったので、移転しました。前のビルの大家さんもとても良い方でしたが、今度の大家さんも面倒見の良さそうな信頼できるお人柄のようで安心しています。おもしろいことに、お二人は青山小学校の同級生なのだとか。こんな都心でもコミュニティがあるのだなと痛感します。

渋谷区笹塚での創業から今年で25年になりますが、この間、今回で7カ所目の事務所になります。具体的には…笹塚→南青山5丁目→南青山4丁目→南青山6丁目→南青山5丁目→南青山6丁目→南青山5丁目。

改めて、なぜずっと青山にいるのか、考えてしまいました。ワタシの中に変化を嫌う保守性があるのかとか、青山をブランドと捉えて実はワタシはブランドが好きなのか、とか。そんなふうに、ちょっと自分を揶揄して考えてみましたが、正直なところよくわかりませんでした。ただ、偶然にしろ、この辺りを長年ウロウロしていると、やがて、それがアイデンティティになっていくのでしょうね。仮に、笹塚→南青山→渋谷→神宮前→恵比寿→中目黒→千駄ヶ谷…。こんな感じであったなら、青山がアイデンティティ要素とはなっていなかったと思います。ところが、意図的ではなかったにしろ、今は、アイデンティティ要素に思えるのです。平たく言えば「故郷」ですね。

でも、さらに自分に対して意地悪い声が聞こえてきます。「これまでの歴史からアイデンティティとなったのはわかった。でも、なぜこれまでの3軒目、4軒目で青山以外を選ばなかったのか?」と。それで、もう一度振り返ってみると、やっぱり自由な空気を求めていたのかもしれません。会社でありつつ、なにかこう、会社的ではないものを標榜していたような気がします。かといって、「クールな青山の会社!」みたいなものとは違います。もう少し、のどかなイメージというのでしょうか。普通の会社より、もう少しあたたかく、もう少し家族的で、もう少し伸びやかでありたいというような理想があり、ワタシの中ではそれが青山的なものであったのだろうと思います。なにしろ、青山は商業地である以前に住宅地なのですから。

そんなわけで、これまであまり意識していませんでしたが、ワタシが青山を好きな理由は、恐らく会社という組織を家族的にとらえているからなのかもしれません(実際、よく家族的だと言われます)。だから、住宅地である青山に、知らず知らずにこだわって来たのではないか、と。つまり「オフィス=すみか」なのです。もちろんそれは、ダラダラと居たいという意味ではなくて、人間関係も含めて居心地の良い場所でありたい、という意味でです。25年の間にGRを通じて出会った大半の人たちとは、GRを卒業した今でもつき合っている場合が多いのですが、それも実はそんなことと関係があるのかもしれません。

移転と同時に、グラスルーツは自分たちのミッションの問い直しも含めて、いろいろな角度からサービスや事業を見直してバージョンアップを図る考えです。でも、どんな風に進化しようと、「家族的である」という特性は失いたくないと思います。

最後に、事務所のある10階の共有バルコニーが休憩所(喫煙所?)になっているのですが、とても眺めがよいです(写真)。気分転換を図るには最適で、椅子でも置きたいくらいです。
ではまた書きます。

20090507-aoyama.jpg
 

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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