ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2016年5月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

放送50周年を迎えた人気演芸番組「笑点」の新司会者として、
5代目司会者の桂歌丸さんからバトンを渡された春風亭昇太さん。
現在の笑点メンバーの中では最年少とあって、
今後の司会進行に注目が集まっています。


そんな昇太さんが、「人前で話す技術」について
アナウンサーの魚住りえさんと対談している記事を見つけました。
ビジネスシーンでも使えるコツがたくさん語られていたので、
ご紹介します。


■ 一番笑わない人に向かって話す
落語会には、通常、「笑いたい」人たちが集まってくるものですが、
中には、微笑みもせず、腕組みをして睨みつけてくるような人もいるのだそうです。
そんな時、昇太さんは、一番笑っていないその人に向けて話すと言います。
「人間って話しかけられると、どうしても反応してしまうんです。
自分に向けて話している、と思うと、
だんだん組んでいた腕もとかれていくんです」
と語っています。


■ 立食パーティーでは前の人に向かって話す
立食パーティーという場は、
「飲むわ、食べるわ、喋るわで、話をする場としては最悪」
という昇太さん。
それでも、話を聞いてもらうコツがあるのだそうです。
それは、とりあえず前の人に向かって話す。
すると、「聞いてください」という空気が
波のように後ろに伝わるのだそうです。


■ 前の人とは違う話し方をする
複数の人が続けて話す場合、前の人と同じように話すと、
なかなか聞いてもらえないのだそうです。
「落語の高座でも、前の人がウケたから俺も頑張っちゃおう、
とやると、うまくいきません。
お客様は前の人で満足しているんだから。
前の人が声もテンションも高めだったら、
わざと低い声でゆっくり話します」。
これで空気が変わって、お客様は「聞く」モードに入るそうです。


■ 話す前に息を吸う
登場してすぐに「どうもー、こんにちはー」では、ダメなんだそうです。
まず息を吸う。そうすると、お客様もつられて息を吸うので、
第一声が笑いになりやすいのだそうです。
「指揮者が演奏の前に指揮棒を構えるのと一緒」だと言います。


いかがでしたか。
私は「なるほどー」と呟いてしまいました。
ビジネス書ではなかなか紹介されない、噺家ならではの技術。
仕事でも大いに生かせそうですね。
昇太さんの「笑点」司会、ますます楽しみになってきました!

Eテレの『にほんごであそぼ』の企画・アートディレクションや
『デザインあ』の総合指導を手がけている、
グラフィックデザイナーの佐藤卓さんが、
自身の知の原点ついて書いた記事を読みました。


子どもの頃、机に向かって勉強をするということが苦手で、
池でザリガニをとり、雑木林でクワガタをとり、
家ではテレビとマンガとプラモデルという
日々を過ごしていたという佐藤さん。


いろいろな、おもしろい場所に顔を出して、たくさんの友達と遊ぶ中で、
自然に友達との間を取り持つ役割をしていたそうで、
それが「相手の話をよく聞く」という、今の仕事のやり方に
つながっていると思えると語っています。


佐藤さんは、反対意見にも興味があると言っています。
そもそも、自分一人で考えることなど高が知れているので、
おもしろいアイディアをどんどん取り入れて膨らませて行く方が、
圧倒的におもしろいものにつながる、とう考えなのだそうです。


なるほどー。
コミュニケーションって「聞く力」がやはり大事なんだなあ、
と思いました。


何となく、コミュニケーションが苦手と聞くと、喋るのが苦手、
と思ってしまわないでしょうか。
コミュニケーション力を鍛えると聞くと、
上手く話せるようトレーニングする、と。
でも、よく考えてみると、コミュニケーションは相手があってのこと。
まず自分だけ上手く話せるようになったところで、
コミュニケーションが成り立つとは言えないですよね。


ことばの力で日本の子どもたちのコミュニケーション能力を育てる活動
「ことばキャンプ」では、表現することよりまず、
聞く姿勢「聞く耳モード」を学ぶのだそうです。
それは、「安心して話せる場」の設定が、
表現する上で重要と考えているからだといいます。
だれかが発言しても、バカにしたり、すぐに反対したりしない場の設定。
これは、大人の社会でもとても大切だなと思いました。


大いに納得し、反省したので、
普段思いついたことをどんどん話してしまいがちな私ですが、
早速、「聞く耳モード」にトライしてみます。
「これ、おもしろいでしょ!」から「それ、いいね!」になれるのか...。

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