ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2020年5月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

歌手のマドンナが髪の毛をピンクに染めたことで、
彼女のインスタに批判が殺到している、
というニュースを読みました。


批判の内容は、
「いい年齢して」ということらしいです。
マドンナでもそんなこと言われちゃうんですね。
ミック・ジャガーも「いい年齢なんだから」って
言われたりするのかなあ。
スターは大変だな、と思いました。


私は、年をとっても自由にやっている人を見ると、
とても清々しい気持ちになります。
もちろん世間に迷惑をかけているのは困りますが、
いつまでも、キラキラ活動的な人はステキ。
「ああ、こんなふうにパワフルでありたいな」と元気をもらいます。


週末観た映画
『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
のヴィヴィアン・ウエストウッドもその一人です。
そろそろ80歳になる彼女は、
現役のファッションデザイナーで、環境アクティビスト。
やりたいことに向かって突き進み、妥協しません。


映画の中で、彼女は
行動のモチベーションは「未来への危機感」だと語っています。
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、
実は、パンクファッションの生みの親です。
70年代、当時のパートナーがロンドンで
経営していたブティックから
パンクムーブメントを作り出しました。
「このまま古い価値観で支配されてはいけない」
という思いからでした。


そんな彼女です。
いつの時代も批判とともに生きてきました。
のちに自らのブランドを立ち上げたときも、
伝統的なタータンチェックを
アバンギャルドなファッションと合わせたことで、
とくに高齢者から猛批判を浴びました。


映画には、当時のテレビ番組に彼女が
ゲストで出演している様子が収められているのですが、
司会者も会場の観客もまあ見事に彼女を嘲笑っています。
さらに、司会者は
「あなたはこれをまじめにかっこいいと思って
デザインしているのですか?」と聞く始末。
大声で抗議してもよさそうな雰囲気ですが、
ヴィヴィアンは、冷静に
「ええ、かっこいいと思っています」と答えていました。
むむー、大物。


いつの時代でも、新しい風を起こす人は批判されるものです。
新しいことをする人、夢に向かっていく人を
引き止める人たちを心理学では、
「ドリームキラー」というそうです。


認知科学者の苫米地英人氏によると、
ドリームキラーには、
善意のドリームキラーと悪意のドリームキラー
2種類が存在するそうです。


善意=無意識的なドリームキラーは、
身近にいる、変化を敏感に感じる人、
たとえば、家族、先生、上司、同僚などに多いそうです。
失敗してほしくないという心配から
挑戦に対し、「やめておきなさい」と言うのだそうです。


一方、悪意=意識的なドリームキラーは、
将来の夢を語られると、この人は私よりも
幸せになるかのしれないと感じ、
妬みや嫉みを抱くのだそうです。
TVで成功している人を見ると
SNSで悪口を言ったりする人は、このタイプだそうです。


そして、どちらのタイプのドリームキラーにも
共通していることは、
自分のコンフォートゾーンが崩れるという
危機感を持っているということです。


人間は、恐怖を感じる空間に身を置くと
不安な気持ちになり、
すぐにでもその場から離れるという行動を取る一方で、
心地よいと感じる空間に身を置くと安心し、
常にそれを維持しようとします。
この、苦痛や不満を感じない空間や領域を
コンフォートゾーンというそうです。


身近にいる善意のドリームキラーの場合は、
たとえば、あなたが新しいことに挑戦すると、
「失敗してしまうかもしれない」
「私が知っているあの子では
なくなってしまうかもしれない」
という恐怖を感じてしまい、
「やめたほうがいい」と言ってしまう。
そうすることで、コンフォートゾーンに
変化が起こるのを防いでいるのだそうです。


そして、悪意のドリームキラーもまた
コンフォートゾーンの乱れを防いでいます。
あなたとの関係は、今の状態が快適だと感じているので、
あなたが成功したり、有名になったりして、
コンフォートゾーンが変化するのが嫌なのです。


なるほどなあと思いました。


さて、では、こうしたドリームキラーにどう対処するか、
というと、


一つは、自分のコンフォートゾーンを広げることだそうです。
え?  そんなに簡単にできるの?
と思いますが、
やりたいことに集中して、
常にワクワクできる状態を作れば、
確かに周りのことはそれほど気にならなくなるかもしれません。


二つ目は、自己評価を高めること。
自分の能力を信じて、できると思って進むことだそうです。


最後は、ドリームキラーには夢を語らないこと、だそう。
うむ・・・。これはそうですね。
細かく語れば語るほど、邪魔されると思うと、
語らないほうがいいですね。


これら3つの対処法を見て気づきました。
すべて自分サイドでできることなんです。
相手を説得したり、相手をどうにかする、
ということではありません。
そうかあ。
相手を変えることはできませんものね。
「ああ、心配してくれているんだな」
「私、有名になってきたのかな」
くらいに思っておけばいいのかもしれません。


ちなみに、マドンナは、
「おだまり!」的なリアクションを返していましたが、
それはそれでマドンナらしくて、
よいと思いました。


緊急事態宣言が解除になりました。
とはいえ、まだまだ気をつけていきたいですね。
今週もすてきな1週間を。

とうとう観てしまいました。

ゴールデンウィーク中に。1日中。全話。

そうです。『鬼滅の刃』です。


『鬼滅の刃』を知ったのは昨年です。
次男がクリスマス前にマンガ『鬼滅の刃』全巻を
リクエストしてきたのです。
初めてタイトルを聞いたので、
「何のヤリバ? 何?」などと聞き返して、
「知らないの?」と呆れられましたが、
調べてみると、その時点ですでに相当な人気で、
マンガは売り切れていて、簡単に手に入らないと知りました。


リクエストされた時、どんな内容なのか聞いたところ、
次男の説明は、
「妹を鬼にされちゃった人が鬼と戦う話」でした。
私は、「あー、またそういう系か」と、
勝手な想像をして、どちらかというと、いい印象を持ちませんでした。


結局、マンガも入手できなかったので、
私の『鬼滅の刃』情報が
アップデートされることはありませんでした。
(後から聞いたら、子どもたちは、
それぞれアニメを全部観たようでしたが)


で、このゴールデンウィーク。
家族がAmazonプライムで再度観ていた
『鬼滅の刃』の第一話をたまたまキッチンから
チラチラ観ていたのですが、
いつの間にかテレビの前に移動し、そのまま深夜まで全話観てしまいました。
遅ればせながら、『鬼滅の刃』、おもしろかったです。


私が感じた、この作品の魅力は、
なんといっても、主人公・炭治郎の思いやりの深さです。
これが、このコロナ禍、
とくに響いたのかもしれません。


炭治郎は妹を鬼にした
鬼たちと戦うために修行を重ね、どんどん強くなっていくのですが、
敵である鬼に対しても思いやりの心を持っています。
壮絶な戦いの末、鬼を倒した後でも、
その鬼がまだきれいな心を持った
人間だった頃に想いを馳せ、認め、悲しみを感じるのです。


今、世界中でたくさんの人が「我慢」をしています。
我慢が多くなると、
どうしてもネガティブになり、批判的になりがちです。


あ、批判すべきではないと
言いたいのではありません。
私は、意見したり、同意しないことに
同意しないとはっきり言うことは、いいことだと思っています。
批判も悪いことだとは思いません。


でも、相手のことを全く考えずにがんがん攻撃してしまうと、
解決できるものも、できなくなってしまうと思います。


たとえば、意見を言うとき、
こういう状況で、~さんもこう思っているのかもしれない、など、
相手の立場にちょっとだけ立って、考えてみるだけで、
伝え方も変わるかもしれない。
「相手のことを思う」ことが
物事を前に進めるためには必要なのだと思いました。


そんなことに気づかせてくれた『鬼滅の刃』。
10月には映画も公開予定だそうです。
観に行きたいなあ。


まだまだ落ち着きませんが、
みなさま引き続きご自愛ください。

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