ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2014年2月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

はあー、浅田選手、よかったー。
ソチオリンピックの女子フィギュアスケート、ドキドキしました。
浅田選手は、最後に自身が満足できるスケーティングを
笑顔で終えることができて、本当によかったです。
それにしても、フィギュアスケートは、
メンタルのコントロールが難しい競技だなあとつくづく思いました。


脳科学者の茂木健一郎さんによると、
人は、脳が「フロー状態」にある時に、
最高のパフォーマンスを発揮できるのだそうです。
フロー状態とは、非常に集中しているけれども、
同時にリラックスしている状態のこと。
茂木さんは、数年前、陸上のウサイン・ボルト選手が
楽しそうに笑いながら1位でゴールしたレースを例にあげていました。
いわゆるランニングハイなんかも、フロー状態なのかもしれません。


以前、この「フロー状態」をビジネスに生かそう、
という記事を読んだことがあります。
その記事には、楽しんでいることに気づくことが重要だと書かれていました。
なぜなら、人は何かに集中していると、
自分が幸せであることや楽しんでいることに気づかないのだそうで、
意識的に気づかせることが大切なんだそうです。
そこで、紹介されていたのが「ポジティブ心理学」です。


「ポジティブ心理学」は、身の回りの出来事に幸せを見つけたり、
ポジティブに解釈することを目的とした心理学。
ハーバード大学の人気授業です。
講師のシャハー氏は、学生に以下のようなワークを出すそうです。
「その日、楽しかったことや感謝したいことを思い出し、毎日ノートに書く」。


それだけ? と思いますよね。
世界中の秀才が集まるハーバード大学では、入学後に自分が平均以下だと気づき、
自信を無くす生徒がとても多いのだとか。
たったこれだけのワークなのですが、
生徒たちは、毎日楽しいことを思い起こし、記録することで、
辛いことばかりではないことに気づき、前向きになれるのだそうです。


なるほど。
つまり、仕事が辛いと思っていては、
いくら集中しようとしても、高い集中力は得られない。
自分はこの仕事を楽しんでいると思えるから、
集中し、同時にリラックスできる
「フロー状態」が得られるということなんですね。


スポーツも同じですね。
オリンピックに出場するようなアスリートのトレーニングは
相当厳しいものでしょうから、
楽しんでいることに気づかないと、辛いという感覚のほうが上回ってしまって、
結果につながらなくなるのかもしれません。
ソチオリンピックで浅田選手がコンディションを立て直し、
フリーで素晴らしい演技ができたのは、
「フロー状態」を得られたからなのかなあと思いますね。
いやー、本当によかった。


さて、ポジティブ心理学のワーク
「毎日、楽しかったことや感謝したいことをノートに書く」、
家でも取り入れましたよ。
家族でフロー状態を得ることができるようになるか、早速トライです。

弱小チームにすばらしい監督がやってきて、チームを立て直す。
スポーツを題材にしたマンガやドラマでよくあるストーリーです。
でも、すばらしいメンバーが揃っている最強のチームに
新しい監督がやってきたら、全然勝てなくなっちゃった。
そんな話はあまり聞かない気がします。


サッカー日本代表の香川選手が所属する
マンチェスター・ユナイテッドは昨年のリーグチャンピオン。
ここ10年間で実に6回も優勝している王者チームです。
そんなチームに異変が起きたのは昨年5月。
26年間に渡ってチームを率いてきた名監督ファーガソン氏が引退し、
王者チームに新しい監督モイーズ氏がやってきました。


メディアはこう伝えていました。
「新しい監督の戦略がチームに浸透すること、
監督と選手間に信頼関係が生まれること、そして勝ち続けること。
これらを実現するには時間が必要だ。
シーズンの始めは思うように結果が出ないだろう」
でも、私はこう思っていました。
「そうは言っても、スタープレーヤーの集まりなんだから、
監督が変わったって、いきなり勝てなくなるわけはないよね」


ところが、想像以上に勝てないのです。
シーズンの後半に入りましたが、ほとんど勝てないのです。
先日はリーグ最下位のチームにも勝てませんでした。
選手はほとんど同じ。リーダーが変わっただけなんです。
でも、今のチームは以前のチームとは大違い。
選手の表情には、焦りと混乱がありありと浮かび、
もはや王者の貫禄はどこにも見受けられません。
テレビ画面には、毎試合、頭を抱える監督の姿が映し出されます。


勝てない理由として、前監督との戦術の違いはもちろんあると思います。
新しい監督がやろうとしている戦術がうまくいっていない。
これは言えると思います。
それに加え、主力選手が少しの間、怪我で離脱していた。
これも大きいと思います。
でも、そうだとしても、こんなに勝てないなんて。


「豪華な顔ぶれが集まっているにも関わらず、
最近のユナイテッドがなぜ勝てないのかを説明するのは簡単ではない。
確実に言えるのは、チーム全体が機能していないということ」
マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトエディターもこうコメントしています。
こういうこと、チームスポーツなら、
もしかしたらよくあることなのかもしれませんが、
素人の私にはとても驚きです。
チームワークがいかに重要か、改めて理解しました。


「監督を変えろ!」、「戦術を変えろ!」
当然、そんな声も聞かれます。
でも、前ファーガソン監督は引退の時、こんな言葉を残しています。


「監督の本質は自分自身を変えることではない。
引き継いだものに変化を加えるのが仕事だ。
チーム構成やそのクラブの哲学を自分色に染めていくこと。
決して、自分が変わるものではない」


はぁー。チームワークって難しいですね。
どんな組織でも、リーダーが変わったり、
メンバーが変わったりすることはあります。
そのチームが一つになって、最高のパフォーマンスを発揮するためには、
多くの時間が必要なのかもしれません。
早く結果を求めたいけど、ブレずに耐える。これが必要なんですね。
がんばれ!マンチェスター・ユナイテッド。ついでに、がんばれ!香川。

週末の大雪、驚きましたね。
雪が積もるとついやりたくなってしまうのが、
だれも踏んでいない雪に最初の靴跡をつけて、道を作っていくこと。
これはいくつになっても楽しいです。
でも勝負の世界では、この最初の一歩、かなり勇気のいることです。


バレエの世界的なコンクール、ローザンヌ国際バレエコンクールで、
今年、日本人ダンサーが1位と2位に輝きました。
同コンクールには、毎年のように日本人が入賞し、一昨年前も日本人が優勝。
今や日本のバレエの質の高さは、世界的にも注目されるようになりました。
これ、本当にすごいことです。
なぜなら、バレエは欧米人のものだと、ずっと思われてきたからです。


バレエは舞台芸術ですから、顔が小さくて、首も手足も長く、
足がまっすぐに伸びるダンサーが好まれます。
その点、やはり欧米人のほうが向いています。
実は、日本のバレエダンサーは、基本をしっかりと積み重ねた、
テクニック的に優れたダンサーが昔から多いのですが、
体格的なこともあったのか、
なかなか世界にチャレンジするダンサーがいませんでした。


そんな中、今から30年前、
今では世界的なダンサーとして知られる吉田都さんが
ローザンヌ国際バレエコンクールで賞を取り、
その6年後、熊川哲也さんが同コンクールで優勝しました。
熊川さんの踊りは素晴らしく、当時のコンクールでは禁止されていた
拍手が鳴り止まなかったほどでしたが、
それでも当時のフランス人解説者はこう言っていました。
「彼のテクニックや表現力は本当に素晴らしい。
でも、足がもうちょっと長ければね」


吉田さんと熊川さんは、その後、世界三大バレエ団の一つ、
英国ロイヤルバレエの最高位であるプリンシパルとして活躍しました。
今は世界中のバレエ団に日本人ダンサーがいるような時代ですが、
当時、外国人であり、他のダンサーに比べて体格的に恵まれているとは言えない
2人がプリンシパルとして活躍するのは大変だったと思います。
相当な努力と苦労があったはずです。
そんな2人を、日本の若いダンサーたちはずっと見つめてきました。


ローザンヌで日本人が優勝することが驚きではなくなってきたのは、
吉田さんや熊川さんのように、世界にチャレンジし、活躍することで、
世界のバレエへの道を作ったダンサーの存在があったからだと思います。
「日本人は日本国内のバレエ団でしか活躍できない」
と思っていたダンサーたちが、彼らの活躍を見て
「私も世界で活躍できるかもしれない」と思ったのです。


バレエに限らず、メジャーリーグでもサッカーでも、
そしてビジネスでも、 勝負の世界で、世界への最初の一歩を踏み出し、
道を作っていく人たちのチャレンジ精神とガッツは素晴らしいと思います。
道を作るのは困難の連続だろうと思いますが、
その道をたくさんの人たちが歩いて行くことができるのです。


これからもいろいろな分野で、
世界への道を作るチャレンジャーが
どんどん出てきてくれればいいなあ。
雪を踏みながら、そんなことを思いました。

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