そのルール、何のため?
以前もメルマガでご紹介したことがある、
池上正さん著の『サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標』に
こんなことが書いてありました。
ある少年サッカーチームでは、
試合の時、子どもたちの水筒は、大きなコンテナに隙間なく
きれいに詰めておくことがルールになっていたそうです。
詰めるのは、子どもたちのお母さんたち。
なぜコンテナに詰めるのかというと、
水筒がばらばら置いてあると、見た目が悪くなり、
相手チームにだらしない印象を与えるからです。
しかし、実際にそこから水筒を取り出す子どもたちにとっては、
使い勝手が悪いといったらありません。
水分補給の時間は限られているのに、ぎっしり並べられているために、
取り出すのに時間がかかり、時間内に水を飲めない子が続出。
結局、水筒はコンテナから取り出し、シートの上に並べることになったそうです。
こういうこと、結構あるなあと思います。
本当の目的は別にあって、
その目的を達成するためのベストなルールがあるはずなのに、
そもそもそういうものだからとか、昔からそうやってきたからとか、
世間からよく思われたいから、などの理由で、
本来の目的に沿わないルールを取り入れてしまっているもの。
一度、いろいろ見直してみると、
「何だ!早くこうすればよかった!」と、スッキリするかもしれません。
やっぱり、楽天家?
夏休み中の長男のために、夏期講習を行っている塾を探していた時のこと。
個別指導でじっくり教えてくれるスタイルの塾が近くに見つかったので、
体験に行ってみることにしました。
その塾は、子どものタイプに合わせた指導方法を行っていて、
タイプを見極めるための簡単なテストが用意されていました。
結果は、楽天家タイプ。納得。適した指導方法を見て、また納得。
そこにお世話になることにしました。
それにしても、完璧主義タイプ、成功追求タイプ、統率者タイプ、など、
タイプは9つあるのですが、
子どもたちはいつ頃からそれぞれのタイプに分かれて行くのか。
興味があったので、講習の案内をしてくださった教室長に伺ってみると、
「どうでしょうね。もともと持っているものもあるかもしれませんが、
ご両親の影響ではないでしょうか。
体験にいらっしゃるお母さんとお子さんをずいぶんと見てきましたが、
やはり、このお母さんにしてこの子だな、といつも思います」
と、おっしゃいました。
ひゃー、私が楽天家であることは見抜かれていたようです。
親の影響。普段の私の言葉や行動一つひとつが影響しているのでしょう。
そうえいば、「ま、大丈夫でしょ」、「気にしない、気にしない」と、
よく言っているような。
あー、彼は楽天家の道を進むのか。と、半ば落ち込んでいたのですが、
いや、待て。親の影響から作られるタイプは、ベースになるタイプであって、
これから受けるであろういろいろな影響によって
タイプが作られていくのかもしれない、と
勝手に思うことにしました。
子どもの頃は内気で消極的だったけど、
大人になってからすごく社交的になった、とか、
ずっとネガティブ思考だったけど、ポジティブで明るくなった、とか、
そういうことってあるな、と思ったからです。
きっかけは、人や本との出会い、出来事など、ちょっとしたことかもしれませんが、
そこから大きなインパクトを受けると、自分の考え方がガラリと変わるということが
起こりえるのだと思います。
そう考えると、どんな影響を受けるか、これ、とっても大事ですね。
音が苦(おんがく)
これまでメルマガを読んでくださった方の中には
阿部って何者だ、と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
突然ですが、簡単に自己紹介します。
私は、グラスルーツで企画制作の仕事をしていましたが、出産のために退社。
現在、横浜で9歳と5歳の男児の子育てをしています。
今年の5月から、時短でまたお手伝いさせていただくことになりました。
このメルマガでは、主に子育ての中で「あ、」と思ったことを
書かせていただいています。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、タイトルの「音が苦」の話です。
実家にあるピアノの周りを整理していたら、
子どもの頃に使ったピアノの教本が出てきました。
何気なく開いてみると、先生が書き入れた赤字がびっしり。
そこに、「音が苦」という文字を見つけました。
鉛筆が折れたのではないかと思うほど、力を入れて書いたような字。
「おんがく」と丁寧にフリガナもあります。
その教本を使っていたのは、たぶん4年生くらいだったと思います。
先生は、よっぽど私のことが嫌いだったのか、
私があまり練習していかないので、いつもイライラしていたのか、
とにかくいつも怒っていました。
もちろん、当時の私もその先生のことが大嫌い。ピアノもまもなく辞めました。
今思うと、私にピアノの才能はまったくありませんでしたが、
ピアノ自体は好きだったので、もし先生が違っていたら、
もっと楽しく続けられたかもな、なんて思います(そうでもないか)。
一方、先生との出会いがきっかけで、
オリンピックでメダルを獲得する選手になった人もいます。
バルセロナオリンピックで銀、
アトランタで銅メダルを獲得したマラソンの有森裕子さんです。
子どもの頃の有森さんは、周囲から「だめだな」と言われ続け、
何にも自信が持てない子どもだったそうです。
そんな有森さんには、大好きな先生がいました。
その先生だけは、「がんばってるね」といつも有森さんを褒めてくれたそうです。
有森さんは先生のそばにいたくて、それまでいた手芸クラブから、
先生が顧問をしていた陸上クラブに移り、
先生に褒められたい一心で、一生懸命走ったそうです。
大人になると、影響を与える立場になることのほうが多いと思います。
自分が何気なく発したひと言が、その人のやる気を根こそぎ摘み取ってしまったり、
逆に、暗かった表情を輝かせたりしているのです。
それが、その人の人生を決めてしまうひと言だったりする。
こわいですね。
うちは今、子どもが二人とも夏休み中。しかも一人は水疱瘡。
朝から兄弟喧嘩をしております。
怒鳴る前に、考えます。その言葉を言っていいかどうか。
家政婦の日
「昨日は家政婦の日だったんだ」
と、友人が言いました。
「家政婦さん雇ってんの?」
と聞くと、
「違うの、私が家政婦になるの。自分の家で。勝手に」
との答え。
よく聞いてみると、
週に1度、家政婦になりきって家事をしているのだと言います。
仕事ですから、ソファに寝そべって休憩することは許されません。
家の隅々まで掃除し、料理を作り置いて、家政婦役を終えるのだそうです。
彼女は、主婦仲間です。昨年、長男の小学校で一緒にPTA役員を勤めました。
私より10歳近く年下ですが、裏表がなく、エネルギッシュで、
適度にぬけていて、一緒にいてとても心地よい人です。
私と彼女の共通点は、
「毎日、コンスタントに、何かを適度なクオリティーでこなしていく」のが
苦手であることです。
(これ、主婦に求められる資質ナンバー1のような気がしますが)
私も彼女も、家事が嫌いなわけではありません。
どちらかというと好きです。
だから、がっつりやりたいのです。
たとえば掃除なら、一日中やっていたい。
でも、子育て中の主婦にとって、
掃除を一日中やっていていい日は、無いに等しいのです。
そこで、掃除しやすいように物を減らしてみたり、
取り出しやすいように整理してみたり、
どうやったらササッと家事を終わらせられるか、いろいろ工夫するわけです。
「家政婦になりきる」ことは、彼女が生み出した驚くべき手法なのです。
後で知ったのですが、だれかになりきる、という手法は、
心理学ではモデリングと呼ばれているそうです。
自分のやり方を改善したいと思った時に、
この人のようになりたいというモデルを見つけ、
その行動や言動をコピーしてみることで、
自分を高めていく方法なんだそうです。
彼女にこのことを話したら、びっくりすることでしょう。
「だれかになりきって、パフォーマンスを上げる」。
簡単なことではないような気がしますが、トライしてみようかと思います。
まずは、だれになりきるか、
モデルを探さないと(これに一日かけてしまいそうですが)。
