ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2024年8月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

やってみよう.jpg

「遠くを見ています」


テレビのインタビュー番組に出演していた
草彅剛さんが、なぜそんなに目がいいのか、
何か特別にしていることがあるのか、と聞かれ、
そう答えていました。

インタビュアーが、
いやいや、そんな簡単なことであるわけがない、
もっと他に何かやっているでしょう、
というような反応をしたら、
草彅さんは、こんなことを言いました。

「だいたい、そういう反応されるんですよ。
そんなわけないって。でも、皆さん、
子どもの時から、遠くを見るのは目にいい、って
言われてきているのに、実際やっていないでしょう?
やってます? 僕はちゃんとやっているんですよ」


「ああ、そうだ。本当にそうだ」と私は思いました。

いいと言われていることを素直にやっているのか?
やったと言えるほど、続けたのか?と。

「よく噛んで食べなさい。30回噛みなさい」

なんて、言われたりします。

よく噛むと体にいいと
私も親や祖父母に言われました。

でも、私はやってこなかった。

どう体にいいのかわからんと思っていたのか、
面倒臭いと思っていたのか、
子どもの私がどう感じていたのかは覚えていませんが、
とにかくやってきませんでした。


昔から言われていたことに限らず、

「エスカレーターではなく階段を使うといい」
とか
「水をたくさん飲むといい」
など

健康にいいというジャンルに絞っても、
「こうするといい」という情報は山ほどあります。

これまた、私の場合、
素直に採用していることはほとんどありません。

無意識に、
「そのやり方は私に合っていない」とか
「いや、もっと効果がある方法があるはずだ」と、
やらない理由を考えているのかもしれない。

書きながら、そう自分自身の癖を分析したのですが、
いやこれは、まず自分でよく理解してから取り入れたい、
ということだと気づきました。

よく理解していないものに手をつけたくないというやつ。

でも、これ、理解するまでに時間がかかるわけなので、
なかなか手をつけないということになります。
「ちょっと待って、まだ理解していないから」
なんて言っていると、時間がどんどん過ぎる。

そして、なんだかんだ、
オリジナリティを加えようとする 笑。
そのままやりたくない。
厄介です。

仕事や勉強でもそうかもしれません。

「こうするといいよ」という情報やアドバイスを
もらっても、そのまま実行しない。

これもまた、
「待って、これから理解するところだから」
とか
「私なりのやり方があるはず」
みたいな理由ですね・・・
そうなると、いつまでたってもやらない。


まずは、言われたまま、素直にやってみる。
いろいろ工夫を加える前に、やってみる。

これ、とても大切だと気づきました。

なんでもかんでも片っ端からやったほうがいい
ということではもちろんありません。
でも、難しいことをいろいろ考えず、
まずは言われたまま、いくつか試してみる、
とにかく早く取り掛かることが大事だなと。

やりながら理解することもできるし、
やらないと理解できないこともある。
やらないと、自分に合っているかどうかもわからない。

守・破・離ですね、これは。
守を全然やっていないのに、破に行っちゃいかんよ、
まず、教えのままやってみて、
そこから自分のオリジナリティを加えなさい、
ってことですね。

まずはレシピ通りやってみよう、
つべこべ言わずにまずやってみなさい、私! 笑

というわけで、
書きながら、自分自身にツッコミを入れる、
リフレクション感満載のメルマガになりました。

さて、あっという間に8月も終わり。
暑すぎて、早く秋が来ればいいと思っていたのに、
ツクツクボウシの鳴き声が聞こえると
夏の終わりを感じて寂しくなってしまいます。

とはいえ、9月もまだまだ暑いでしょう。
台風も心配です。
体調に気をつけてまいりましょう。

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連日、熱い戦いが繰り広げられている
パリオリンピックですが
皆さん、開会式はご覧になりましたか?

私はオンデマンドでじっくり見たのですが、
すごくよくできたショーだなと思いました。
そして、何と言っても、
最後のセリーヌ・ディオンの
愛の讃歌がすばらしかった。
病気でしばらく活動できなかったセリーヌ。
もう歌えないのではと言われていましたが、
ステージでのあの堂々としたプレゼンス。
泣きました。

さて、セリーヌ、歌はもちろん
エクセレントだったのですが、
ドレスもとても美しいと思いました。

パッと見はシンプルな白いドレス。
でも、よく見ると、
細かなフリンジやビーズが
散りばめられていて、
私はファッションの専門家でも
なんでもないですが、
これは計算されたシンプルだなと
思いました。

後日調べたら、彼女のために
ディオールがデザインしたのですね。
アトリエで1,000時間かけて
生み出されたドレスだそうです。
当日のあの場と歌、
彼女の雰囲気にぴったりでした。

考えてみたら、
あのエッフェル塔のステージも、
セリーヌの復帰ステージだと捉えると、
もっとゴージャスにしたいと
思っちゃいますよね、普通なら。
もっと、もっと飾ろう、と。

でも、ステージ自体も大変シンプルで、
エッフェル塔全体をステージとして捉えたときに
生きるようにデザインしたのだなと思えました。

シンプルは強い。
でも、シンプルは難しい。

そう、あらためて思いました。

よく引き算のデザインと言いますが、
引き算は難しいですよね。
一回、盛ったものを
引くということが難しいんですよね。

普段のファッションもそうですね。
一度、いろいろ足してしまったら、
そこから引くのはとても難しい。
なぜなら、引いた瞬間
「さみしいなあ」と思ってしまうからです。

インテリアもそうです。
いったんいろいろ並べてみた。
壁にも絵も掛けてみた。
間接照明も加えてみた。でも、何か違う。
そしてどんどん足してゴチャゴチャになる。
そうなると、引くのは大変です。
引けば、引くほど、さみしくなる(笑)。

文章もそう。
いろいろ情報を付け加えたほうが
相手にとっても親切だろう、
伝わるだろうと思って追加する。
そうしたら、モリモリになって
かえってわかりにくくなってしまった。
でも、もう何を引けばいいのかわからない。
ありがちです。

引き算が難しいのは、
考えが必要だからですよね。
コアになる考え、コンセプトや
メッセージとも言えるでしょうか。

考えがあれば、
「こういう考えだから、これを強調する、
あとはいらない」
となるのですが、
考えがないと、何を基準に引き算するか
判断できなくなってしまうのだと思います。
そもそも、引くという行動は
勇気を必要とすること。
判断軸がないと、さらに難しい。

そして、考えは、
盛る前になくちゃいけないものですね。
考えがあったら、それを強調すればいいわけで、
いらない要素を盛らない判断ができます。

なんて、書きながら、
私も今、「そういうことか」と気付きました(笑)。

何事も、考えが大事。
その考え方が目立つようにし、
そうでないところは削ぎ落とす。

難しいですけど、そういうことですね。

まだまだ暑いですが、
皆さんご自愛ください。

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