今、自分ができることを
外出できない日々、
皆さんの「楽しみ」はスバリ何ですか?
私の場合は、「音楽」です。
古い電子ピアノを持っているので、演奏するのも楽しいのですが、
最近は、世界中のアーティストが
自宅から配信しているワークショップやパフォーマンスを見つけて、
聴くことにハマっています。
最近は、レディ・ガガが
バーチャルコンサート『One World : Together At Home』で
披露したピアノ弾き語りを聴いたり、
クイーンのブライアン・メイ氏が
インスタで配信した『Bohemian Rhapsody』の
ギターの弾き方教室をチェックしてニヤニヤしたり、
ジャズピアニストの上原ひろみ氏がインスタにアップした
『上を向いてあるこう』のソロ演奏と
『Amazing Grace』のリレー演奏動画を見て、
感動したりしていました。
音楽よ、ありがとう。
今、音楽業界に限らず、様々な業界で多くの人が、
社会のためにできることを自宅から発信しています。
見て、楽しんでいるばかりの私は
本当にありがたいことだと感謝しているのですが、
だんだん、私も自分ができることを
何かしなくては、という気持ちになってきました。
「自分にできることを」
私の場合は、楽しんでばかりで申し訳ない気持ちから生まれたものですが、
メンタルトレーナーの、くぼた茜氏によると、
この考えは、なかなか外出できない日々で
不安な気持ちを乗り越えるために、とても有効なのだそうです。
自粛がいつまで続くのか、など、自分では解決できないことは考えず、
自分でできること、目の前のことにフォーカスする。
たとえば、自宅でも規則正しく過ごしたり、
きちんとした服装に着替えたり、
適度に運動をしたり、しっかり食べたりすることが大切だといいます。
4月も後半に入りました。
今週も体調に気をつけてまいりましょう。
桜を見て思うこと
先週、家の近くの桜並木が満開になり、
風が吹くたびに、たくさんの花びらが空に舞っていました。
外を歩く人は少ないのに、桜は思い切り咲いて、
はい、終わり!というふうに散っていく。
ためらいがないというのか、潔いというのか。
なんだか、いつもの桜よりも、かっこよく見えました。
そう思うのは、たぶん、今の社会が
混乱しているからだろうと思います。
見えない敵がどこにいるのか、
いつ姿を消すのか、まったくわからないまま、
ひたすら戦っている私たちは
常に緊張を強いられています。
いつの間にか、大変なエネルギーを消費しているようにも思います。
こんなときは、おそらく従来と同じシステムで
考えていてはいけないのだろうと思います。
まったく新しい発想が必要です。
でも、、、
こんなストレスがかかっている時に、
新しいことはなかなか思いつきにくい。
それに、もし仮に何か思いついたとしても、
「失敗したらどうしよう」
「批判されたらどうしよう」
と、躊躇してしまうかも。
そうなると、思考がネガティブになっていき、
「うーん、だったら今までのままでいいか」
「たぶん、だれかがやってくれる」
と、あきらめてしまったり。
再度「いや、待てよ」と思ったり。
なかなかスパッと実行できなそうです。
「人のひらめきに個人差は大してありません」
というのは、脳科学者の中野信子氏。
「思いついたことを進めていくことこそ
重要なのですが、それを実行していくトレーニングを
私たちはあまり受けていないので、
他人から笑われたり、批判されることを恐れて
自分でアイデアを潰してしまうことが多い」
と話します。
では、どうやったら実行できるのか、というと、
「こんなこと思いついたけど、すごいと思わない?」と
すぐに口に出すことだ、と中野氏は言います。
周りのだれかが「それ、私もそう思ったよ」と
思うかもしれませんが、気にしない。
「これ、すごいでしょ?」と言った人の勝ち。
「すごいでしょ?」と言って回って、
動き回って「こういうふうにしようよ」と働きかけていくと、
いつの間にか実行に移っていくものなのだそうです。
そうですね。
躊躇せず、思いついたことを言うことが大事。
こんな時に? ではなく、こんな時こそ。
そんなふうに考えると、
半分散ってしまっても堂々としている桜が、
ますますかっこよく見えてきます。
4月になりました。
まだまだ落ち着く気配がありませんが、
みなさま、どうぞご自愛ください。