ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2019年4月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

先日、次男にサッカー選手のカードを
次々と見せられ、名前を答えるよう言われました。


以前は次男よりも私のほうが詳しかったので、
「余裕!」と宣言したのですが、
いざ始めてみると、顔もチームもポジションも
出身国もわかるのに、なんと名前だけ出ない。
「最初の一文字だけ教えて」とお願いして、
ようやく名前が出るという状況で、
次男に「覚えてないじゃん!」と言われる始末。
これはいかんと焦りましたが、中年だし仕方ない!と開き直りました。


ところが後日、
「20代も60代も記憶力には大差なし」
という記事を見つけました。


精神科医の和田秀樹氏によると、
人は覚えた20分後には42%を忘れ、
1時間後に56%、
1日後に74%忘れることを示した
あのエビングハウスの忘却曲線で見る限り、
年齢差はないのだそうです。


ではなぜ忘れるのかというと、
単純に若いころのように復習していないからだと
和田氏は指摘しています。


確かに。
私の場合、以前は頻繁にサッカーの試合を
テレビで観戦していましたが、
ここ数年は時間がなくて
ほとんど観ていませんでした。


和田氏によると、中高年で低下しがちなものは
記憶よりも「意欲」なのだそうです。


その要因の一つが前頭葉の老化。
前頭葉は感情のコントロールや創造性、
怒りや不安の処理を司っており、
この部分が老化すると意欲を維持できず、
学ぶこともしなくなるといいます。


そこで、すすめているのが前頭葉を使う生活。
どうするのかというと、
日々少しでも「想定外」のことが起こるようにするのだそうです。
そのためには、何かイベントに参加したり、
株式投資や語学など
何か新しいことを始めるのがいいとアドバイスしています。


逆に、前例や経験に従って同じことを
繰り返す生活は、
前頭葉を使っていないのだそうです。
会社でのルーティンワークに慣れてしまうと、
どんなに優秀な人でも、
いざ新しいことをしようと思ったときに、
前頭葉がうまく働かず、
創造性も意欲もわいてこないという事態に陥ってしまうのだそうです。
これは、怖いですね、、、。


現在88歳のクリント・イーストウッドは、
公開中の最新作『運び屋』で、監督・主演を務めました。
創作のポリシーについて、彼はこう語っています。


「私はいつも異なるタイプの物語に
興味がある。西部劇でも、現代劇でも、
どんな作品でも、私はずっと新しいもの、
脳を刺激するものを探そうとしてきたし、
この作品もそうだ」


さらに、90歳の運び屋の男性を演じるにあたって、
「自分は80代だが、
80代であると感じていないので、80代であることが
どんなことなのかわからない」と答え、
役作りの参考にしたのは
子どもの頃の祖父の記憶だと語りました。


私たちが、クリント・イーストウッドのような
好奇心を持ち続けるのは難しいかもしれません。
でも、好奇心を持ち続け、
多くの「想定外」を経験することで得られるものが
すばらしく大きいことはわかります。


気がついたらルーティンばかりと感じる方、
今日から何か一つ新しいことを始めて
みてはいかがでしょうか。

日々、目にしたり、耳にしたりする事がらについて、
「あ、これはこういうことなのかも」
と気づいたり、それがヒントになって、
アイデアを思いつくことがあります。


私の場合は、思いつくと言っても、
とても小さなことだったりするのですが、
これが起こると、とにかく誰かに言いたくて
たまらなくなります。


たいてい仕事以外の作業をしている時間、
つまり料理中だったり、掃除中だったり、
に思いつくので、話す相手は家族です。
ああ、また始まったか、という顔をしますが、
聞いてくれて、質問してくれたりします。
ありがたい。


どうして自分はすぐに人に話したくなるのか、
先日、改めて考えてみました。


考えてみてわかったことは、
私が考えたことを相手にもおもしろいと思ってもらいたい、
という欲求はあまりないこと。
どちらかというと、話しながら自分の考えを整理したり、
違う視点から何かを言ってもらって、
理解を深めようとしていることに気づきました。
と書いていると、なんとも自分勝手だということに
気づいたりもするわけです。


こうしてメルマガを書く作業も実は
考えを整理することにとても役立っています。
書きながら、「なるほど」とか
「それは違うなあ」などと呟き、
飼い猫にじっと見つめられることもしばしば。
自分の中の新たな視点に気づくこともあります。


パリで暮らす、作家の辻仁成氏は、
フランスの大学でよく講義をするそうです。
何を話すかは前もって決めず、
当日その場の雰囲気を感じてから
話し始めるというからすごい。
最近は、イナルコ大学という外国語大学で
日本語を専攻する学性に、
小説とは何かという話をしたそうですが、
小説をどう捉えているかを話しながら、
自分はこんなことを考えているんだと
気づいて苦笑したと言っています。


『アウトプット大全』の著者で精神科医の
樺沢紫苑氏がこんなことを言っています。


インプットは自己満足、
アウトプットは自己成長。


インプットとアウトプットの黄金比は3:7で、
インプットの後、いかに多くアウトプットするかが
記憶や知識を定着させるために大事なのだそうです。


アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」。
これらは運動神経と筋肉を使った「運動」で、
運動で得られた情報は小脳、海馬を経て、
大脳連合野という場所に蓄積されます。
このプロセスが知識を定着させることに
つながると樺沢氏は言っています。


なるほど。アウトプットは運動。
インプットとの違いがよくわかりました。


アウトプットのうち、
すぐにできそうなのは、「書く」ですね。
読んだ本や観た映画、聞いた話、
考えたことなどをすぐにメモしたり、
SNSで呟くのもいいかもしれません。


ただ、知識を深めるという意味では、
やはり「話す」もして、意見交換をしたい。
身近にすぐに話せる人がいない場合は、
話せる人に会いに行ってもいいですね。
それが「行動」というアウトプットにも
つながると樺沢氏も言っています。


さて、4月。東京は桜も満開になりました。
今週もすてきな1週間を。

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