ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ:2013年11月

スタッフの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

先日、3年ほど前の『カンブリア宮殿』という番組に
元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが出ていた時のやりとりを
あるサイトで読みました。


「勝負の神様は細部に宿る」


岡田さんは、選手にいつもそう伝えてきたのだそうです。


「たとえば、たった1メートル手前で力を抜いたために、
運を掴み損ねて、ワールドカップに行けないかもしれない。
勝負を分けるのは、戦術論やシステム論も大事だが、
8割くらいは小さいことだと思う」


岡田さんは、たとえば練習の時、「ここからここまでダッシュ」と言ったら、
ほんの少し前でも、速度を落としてはいけない。
そういう細かなことを全員がしっかりやることが大事なんだ、と言っています。


毎日、自分たちがやるべきことを、しっかりやる。手を抜かずに、しっかりやる。
そういうことが大切なんだ、ってことなんですよね。


と、ここで思い出したのが、イチロー選手の言葉。


「小さなことを積み重ねることが、
とんでもないところに行くただひとつの道だと思う」


そうなんだと思います。その通りだと思います。
でも、これ、簡単じゃないですよね。本当に難しい。
すぐに成果が見えない、というのが難しい理由だと思います。
小さなことを積み重ねて、とんでもないところに行くには、時間がかかる。
その積み重ねの間は、周りが気づくような大きな変化はないので
積み重ねる本人も、「これでいいのだろうか」と不安になるし、
周りで見守る人たちも、「ちゃんとやってるの?」と言いたくなる。


でも、「ブレない」ことが大切なんですよね。
本人も周りの人たちも、信じて進む。
実は私、もっぱら子育てでブレないことの難しさを味わっています。
難しいです。でも、我慢して、我慢して、進むことが必要なんですよね。


先日、サッカー日本代表が、オランダとの親善試合に引き分け、
数日後のベルギー戦では、3対2と勝利しましたね。


これまで、しばらく結果を出せなかったザッケローニ監督に対し、
国内ではかなり批判がありました。
監督を解任しろ、という声も少なくなかったと思います。
選手もたたかれていました。
そんな中、負けた試合の直後のインタビューで本田選手が言っていました。


「ここでたたかれて、ぶれるようなことがあるのは一番ダメだ。
今は、ワールドカップ用に大きなものを披露しようと組み立てている段階。
アジア杯で優勝したようなサッカーをワールドカップでするつもりはない」


ブレずに、信じて進む。
その先に見える光はとてつもなく明るいんだろうなあと思いました。

どこか外国に旅行するわけでも、すぐに必要となるわけでもないのですが、
いつも「英語の勉強しなくちゃなあ」と、思ってはいます。
それで、たまに、TED(www.ted.com/talks)で
興味のあるプレゼンを聞いてみたりしています。


いやあ、皆さん、プレゼン上手ですよね(結局、あまり英語を聞いていない)。
声のトーンの変え方、間のとり方、ジェスチャー。
しっかりコントロールしてますよね。
だいぶ前の話になりますが、東京オリンピック招致のプレゼンも、
すばらしかったですね。


私は、いつもこうして文字で何かをお伝えしているわけですが、
文字で伝える場合、声のトーンを変えたり、
間をとったり、ジェスチャーを加えたりできないので、
なかなか抑揚がつけづらく、読者の感心をぐっと掴むのは難しい。
と、思っていました。
でも最近、そうでもないかもな、と思ったのです。


「見た目」の力、つまり視覚の力がある。と、気づいたのです。


文字で「もっと伝えたい」と思うと、どんどん文字が増えていく。
これ、通常起こることだと思います。
でも、もっと伝えたいなら、
文字はあまり増やさないほうがいいのでは、と思います。


パッと見て、すぐにわかる、視覚的な誌面のほうが伝わると思うのです。
文字を写真で補えるなら、写真を使う。
文字を図やグラフで補えるなら、図やグラフを使う。
写真も図も難しいなら、文字の大きさを変えたり、スペースを空けてみたり。


そういう「見た目」を調整することで、
プレゼンで声のトーンを変えたり、間をとったりすることと
同じ効果が生み出せるのでは、と思ったのです。
「難しい。そんなテクニックはありません」という方もいらっしゃると思います。
でも、たとえば社内報だと、デザイナーさんがいてもいなくても、
制作する側にそういう考え方があるだけで、
仕上がりが違ってくるのでは、と思います。


そして、そこに言葉の力が加わると、さらに伝わる力が強くなると思うのです。


英国ロイヤルバレエ団で長年プリンシパルとして活躍し、
現在はフリーで踊っている吉田都さんというバレエダンサーがいます。


吉田さんは、音楽と踊りのタイミングがぴったり合っているダンサーで、
たとえば、シンバルがジャーンと鳴るタイミングで、
見事にビシッと足が上がります。
そんな彼女が、インタビューで言っていました。
「踊りと音楽が完ぺきに融合した時、ものすごいパワーが生み出される」。


文字と「見た目」が融合した時のパワー、ぜひお試しください。

さあ、今週も一週間がんばるぞ!という月曜日の朝には
あまりふさわしくない出だしですが、


あくび、うつりますよね。


だれかがあくびしているのを見ると、こちらもあくびをしてしまいます。
自分のまわりの酸素が足りなくなるからだ、なんて話を聞いたことがありますが、
そんなことはないみたいです。
なぜなら、テレビの中の人があくびをしているのを見たり、
本であくびのことを読んだりするだけで、
あくびをしてしまうということがわかっているらしいのです。


実は、あくびは「共感」することでうつると考えられているのだそうです。


あくびが何歳からうつるようになるのか、調べた研究があります。


2歳くらいまでは、だれのあくびでもうつらず、
2歳から4歳までは、一番身近な存在である母親のあくびはうつるけれど、
他人のあくびはうつらない。
5歳からは、あくびの映像を見てうつり、
6歳からは、話を聞いただけであくびがうつる、という結果です。
4歳くらいまでは、他人の気持ちを察する能力が未発達であることと
関連していると考えられているんだそうです。


つまり、この人はあくびをしているけど眠いんだな→そうだよね眠いよね、
と共感すると、自分もあくびをするということなんですね。
そう言われてみればそうかもしれない、と思いますよね。
会議中にあくびをしている人を見ても、うつらないのは、
そうかこの人眠いのね→いやいや今眠くちゃだめだろ、
と共感しないからなのかもしれません。


共感することで、その人と同じ行動をする、ということを考えていたら、
『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』(アネット・シモンズ著)
という本を思い出しました。


著者は、人を動かす時には、自分に共感してもらうことが大事だと言っています。
だから、自分は何者か、どうしてここにいるのか、
というストーリーをしっかり語れ、と。
いくら熱弁をふるっても、聞いている人が
「何なの、この人は」と思っているうちは、伝わらないということなんです。


これは、文字で何かを伝え、読者に何らかの行動を起こしてもらう時にも
言えますよね。
文字だけですから、実際に口頭で語るようにはいかないとは思いますが、
「共感」は大事なキーワードだな、と思います。


「すばらし過ぎて、普段着じゃ行きづらい。もっと気軽に訪れたい」
残念ながら、我が家のことではありません。
ほぼ日刊イトイ新聞で、「おいしい店とのつきあい方」
http://www.1101.com/restaurant/というコーナーを持っている
サカキシンイチロウさんという外食産業コンサルタントが、
レストラン経営時代にお客様から言われたひと言です。


サカキさんは以前、パートナーの友人と、
自分たちの理想を完璧に表現したレストランを作りました。
味はもちろん、店の規模も、内装も、食器も、テーブルの配置も、
椅子の座り心地も、接客も申し分ない。
自分たちが惚れ込んでしまうような出来のお店で、
テーブルはいつも埋まっていました。


ところが、3ヵ月ほどたった頃から徐々にお客様が減り始め、
それまで毎日通っていた常連さんも姿を見せなくなってしまいました。
ある時、常連さんの一人と道で顔を合わせたサカキさんが、
その方から言われたひと言がこれ。


「すばらし過ぎて、普段着じゃ行きづらい。もっと気軽に訪れたい」。


それを聞いたサカキさんは、ハッとなったそうです。
自分たちの理想を追求することばかり考えていた。
接客も完璧だと思っていたが、自分たちの考えを伝えるばかりで、
お客様がどう楽しみたいのか、謙虚に聞いたことがなかった、
思えばお客様から話しかけられることはほとんどなかった、
ということに気づいたのだそうです。
以来、話しかけられやすい雰囲気作りに力を入れたそうです


コミュニケーション上、起きがちなことですよね。
ビジネス現場では、とくに営業の現場で、起こりそうなことかもしれません。
そしてこれ、文字上のコミュニケーションでも、結構やってしまっているかも。
書き手が「こんなことをしています。高い評価を得ています」と言うばかりで、
相手に「すばらしさ」が伝わったと思い込んでいること、
あるのではないでしょうか。


そうならないためには、やはり、フィードバックが大事ですよね。
そして、気軽にフィードバックできる、意見しやすい仕掛けが必要です。
以前、幼稚園のお手伝いの約束を思い切り忘れて、
一時間後に堂々と登場した私に話しかけることができなかった、
とママ友が言っていましたが、そういうことではいけないですね。
私にもフィードバックしやすい仕掛けが必要です。

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