生み出したい成果は?

社内報は、社内の問題を解決するからこそ意味がある。

「誰も社内報を読んでくれない。読んだとしても、さっと目を通すだけ」。
そんな声をよく耳にします。

しかし、社内報を単なる社内の紙媒体と思うべからず。
世の中には多くの企業がありますが、
会社の急成長により社員数が急増し、企業のDNAがうまく継承されていない、
成長の踊り場にさしかかり、新たな目標・新たな働き方を模索する時期が来ているなど、
それぞれ固有の問題を抱えています。
そうした社内の問題を解決するためにこそ、社内報は存在します。
それでこそ、コストをかけて発行する意味があるというものです。

ですから、社内報を創刊・リニューアルするにあたっては、
まず自社の現状においてどんな問題があるのかを明らかにし、
社内報でどんな成果を生み出したいのかを定めることをぜひおすすめします。

当社の事例から、具体的に解説します。

ケース1 幼児向け英語教材を販売する企業の社内報 "営業マンのモチベーション向上"に特化した社内報。

背景

  • ・これまでも、完全歩合制の営業社員向けに社内報を発行。
  • ・しかし、WEB社内報に切り替えた数年間は業績が低迷していました。
  • ・そこで、紙媒体の社内報の復刊を検討するに至りました。

リニューアル時に定めた、生み出したい成果

掲載されることがステータス!
生み出したい成果は、"営業マンのモチベーション向上"に特化。

<発行頻度>隔月発行
<ページ数/色>20P/全ページ4色

完全歩合制で働く営業社員は、日々、真剣勝負で現場に臨んでいます。そんな社員の皆さんが、「よし! 明日からはもっと頑張るぞ」と思える社内報にしたい。ご担当者のそんな思いを受け、社内報により生み出したい成果を"営業社員のモチベーション向上"に定めました。高級感のあるデザイン、上質な紙、全ページフルカラーなど細かな仕様も、「掲載されることがステータスになる社内報に」という発想から生まれました。

具体的なコーナー展開

  • ・成績優秀者を写真・コメントつきで表彰
  • ・成功事例を、具体的なノウハウとともに紹介
  • ・成績優秀者の成功の秘訣を、アンケート形式で紹介

発行後の状況

社内報をはじめ、さまざまな施策が功を奏し、発行翌年の売上は前年比115%に。その後も順調に売上を伸ばし続けています。また、掲載された社員はモチベーションが高まり、翌月の成績が必ず上がるという好サイクルができていると伺っています。ターゲットを営業社員に絞り込み、「モチベーション向上」という明確なコンセプトを貫いたことで、大きな成果を生み出すことができました。

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ケース2 全国の協会を取りまとめる社団法人の広報誌 内製体制の効率化とクオリティ向上を同時に実現。

背景

  • ・これまで、30ページ前後の広報誌を月刊で発行。
  • ・レイアウト・印刷以外をすべて内製していましたが、担当者の負荷が大きく、質の面でも課題を抱えていました。
  • ・次年度の内製スタッフが半数に減ることが予想されていました。

リニューアル時に定めた、生み出したい成果

会議形式のコンサルティングを導入し、
内製体制の効率化+クオリティ向上を同時に実現。

<発行頻度>毎月発行
<ページ数/色>20P/全ページ4色

次年度からは、今より半数の内製スタッフで広報誌を制作し続けなければならない。それでも可能な制作体制を整えると共に、広報誌のクオリティも上げたい。そんなご要望を受け、十数回にわたる会議形式のコンサルティングを導入。媒体仕様・外注体制・寄稿先への依頼方法など、さまざまな切り口で効率化のための施策を検討しました。同時に、予算配分を大きく見直すことにより、総予算を上げることなくクオリティ向上を実現しました。

具体的な施策

  • ・[効率化]特集・連載コーナーのテンプレートをあらかじめ用意し、それに合わせて効率的に素材を収集
  • ・[効率化]寄稿先へは工夫を盛り込んだ独自の記事依頼フォーマットで依頼することで、原稿リライトの負荷を最小限に
  • ・[クオリティ向上]ページ数を減らして浮いた予算を使い、表まわり4色・中面モノクロの仕様から全ページフルカラーに
  • ・[クオリティ向上]印刷会社を通販サービスに切り替えてコストダウンする一方、プロの外注スタッフにコーナー企画・編集を依頼

発行後の状況

内製スタッフが減少した後も、稼動時間を増やすことなく制作できていると報告をいただきました。また、誌面に関する細かい疑問は、都度外注の編集スタッフに相談することができるようになったため、制作途中のストレスが軽減されました。クオリティ向上に関しては、「あの特集、良かったよ」などリニューアル前より頻繁に感想を寄せられるようになったと聞いています。

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ケース3 消費材を販売する大手メーカーの社内報 組織再編を機に、社員のつながりを強化。

背景

  • ・かつて社内報を発行していたが、コスト削減の一環で休刊になりました。
  • ・他社との業務提携により、今後、文化の異なる人々が一緒に働くことに。

創刊時に定めた、生み出したい成果

文化の異なる社員が横のつながりをつくり、
目標に向かって士気を束ねる!

<発行頻度>季刊発行
<ページ数/色>16P/全ページ4色

ご依頼をいただいたこのメーカーは、社員の一致団結力・機動力でこれまでさまざまな逆境を乗り越え、成長し続けてきた企業です。他社との業務提携と大幅な組織再編を控えたある年、「組織再編後も、社員一丸となって目標へと邁進する企業でありたい」と考え、社内報の再創刊を決断。そこで、生み出したい成果は、「顔がわからない社員同士が横のつながりをつくること」「全社的な目標を示し、社員の士気を束ねること」と定めました。

具体的なコーナー展開

  • ・なるべく多くの社員に登場してもらうことを方針に掲げ、社員が多数登場する表紙デザインに
  • ・社員のサークル活動や家族、おすすめ本を紹介
  • ・自社ブランドに関するストーリーを、さまざまな切り口で紹介する特集を企画
  • ・全社的な目標を特集テーマとし、内容を腹に落とし込めるよう噛み砕いて解説

発行後の状況

この企業には、競合商品に押され、長らく売上が低迷していたブランドがありました。背水の陣で臨んだある年、社内一丸となってこのブランドを盛り上げていこうということになり、社内報でも大きな特集を組みました。その結果、見事V字回復を達成し、その後の連続成長の弾みをつけました。営業部門や商品開発部門からも評価され、以後、相談を持ちかけられる関係になったといいます。このほか、社内報をきっかけにして、部署を超えた社員の交流が活発になったと聞いています。

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