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431円の買い物を13枚の硬貨でするには?〜思考の原理を考える

今日は、私のモヤモヤにお付き合いください。
最後まで読んでいただいても、なるほどと思っていただけるようなことは、
おそらく何もありません。
でも、このテーマ、もしかしたら今流行りの AIなどとも関係しているような気がします。
私の問いを大上段に書くとするなら、
個人が無意識に行っている思考のプロセスをどうやったら普遍的なもの、
体系的なものに変換し、他の人たちと共有できるか、です。


きっかけは、先週、私の友だちが、facebookに書いたこんな投稿でした。


「431円の買いもので、硬貨を13枚使いました。
1円玉、10円玉、50円玉、100円玉、それぞれ何個づつ使ったでしょう。」
だんだん教えるの難しくなってきた...。


問題の出所は、ベネッセのオプション教材「考える力・プラス講座1〜3年生」だそうです。
これを読んだ時、最初に思ったことは、「あ、ここにヒントがありそう!」でした。
何のヒントかといえば、暗黙知のプロセス伝承の本質です。


これを書いているきっかけはそんな出来事でしたが、
このテーマを考えている背景には私の仕事があります。
具体的には、私が部下に伝えたい(教えたい?)ことが100あるとして、
それらがルーティン的なものではない場合、
言い換えれば、一見するとケースbyケースで対応しているような事柄の場合、
私が「それはケースbyケースだから...」と言っている限り
人に教えることができない、という事実です。


メソッドとして浸透させるには、
考え方の原理原則を伝える必要があります。
ティップスを教わっても、人は応用できませんからね。
ということは、原理原則を導き出す必要があるってことです。


例えば、当社の無料メール講座で伝えていること、
これはコンテンツ企画のメソッドです。
そもそもどうして誕生したかというと、
コンテンツの企画というわかりにくい業務を社員に教える必要があるのに、
これがなかなか難しい。
殴り書きの企画書を提出用に作成してもらうという
超原始的かつ体育会系的な教え方から始まって、
拙い言語でわかったような、わからないような教え方を経て、
「体系を作る」を目標に掲げて、今のロビンフッド発信術は生まれています。


これはこれで、とても良いメソッドとして確立できていると思います。
でも、、、、
このアプローチだと、小さな業務単位で、すべてをこのレベルに落とし込まないといけない
という話になり、
とてもではありませんが、あらゆる業務の伝承をしようとしたら、
途方もない数のケースに対応する必要があることになります。


と言うのは、当社へのご相談は、案件ごとにかなり多岐にわたっています。
ですから、ノウハウの伝承という観点で言うと、大項目ベースでさえ、
・ヒアリングをする
・提案書を作る
・見積もりをする
・体制を作る
・会議を設計する
・実際に成果物を作る、etc.
などがあって、これを業務に応じて細分化するとなると、
普通の発想ではかなり複雑な結果になりそうです。
ま、そこを厭うようではダメという考えもありますが。。。

で、最初の「431円の買いもので、硬貨を13枚使う」という問題に戻って。。。。


この問いのような問いは現実世界では、ほぼ起きませんよね。
「431円の買いもので、硬貨を13枚使ったが、どのコインと使ったか?」なんて
考えることはまず必要ありません。
ですが、仕事ではこういう発想が必要なことは多々ありますよね。
例えば、あるものを作ろうとして/改善しようとして、
そのためには、この条件を満たさなければならない、
どうすればいいか、こんなケースです。


私は、人に伝えるためには何が必要なのかを考えるために、
まずはこの問題をやってみました。


最初にやったこと。
適当に置いてみることでした。
100*4=400
10*2=20
1*11=11
結果、コインは17枚になりました。


そこで、あと4枚減らすために、10円コインと1円コインの配分を変えてみました。
100*4=400
10*3=30
1*1=1
結果、8枚になって減りすぎです。


で、今度はあと5枚増やすには?という発想で、100円コインを50円にブレーク。
50*8=400
10*2=20
5*2=10
1*1=1
これで、13枚達成です!

※実際の問題では5円は使ってはいけないそうなので、実はこれは正解ではありません(涙


しかし、、、、
このままで原理と言えるものがありません。
強いて言えば、「分解しながらいろいろ試す」。
それ以上でも、以下でもない。


で、ベネッセの解説では、、、?
特に「なるほど!」っていう教え方はなくて、
一番少ない硬貨で払うとしたら?を考えて、
置き換えて、置き換えて13枚になるまで試すらしい。


この例題をうちのスタッフに話したら、
実際、最初の段階でするのは最も少ないコインで431円を作る
という意見が多かったです。
私は13枚に向かって適当に置いてみましたが、
最も少ないところから始めるというのは、
わかりやすいアプローチですね。


さて、、、
これはコインの組み合わせを考えるというお題ですが、
これを普遍的な問題への回答になるようにするにはどうしたらいいか、
今、私は答えを持ち合わせていません。


ただ一つ言えるのは、やっぱり「分解」が大事だなということ。
そして、今回「431円の買いもので、硬貨を13枚」を試したように
結局無意識的な行動を分解してみるしかないのかもしれませんね。
なぜそう判断したのかという理由とともに。
あー 途方に暮れる(笑
分解の話は、今月7月3日のブログも読んでみてくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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