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褒めるよりも、聞ける、見守る人でいたい

先週の金曜日、RCI(関係性開発協会)のワークショップ
「関係性の智慧に目覚める」に行ってきました。
それはRCI解散前の最後のイベントでした。
残業しないと土曜日に仕事をしなければならない、、、、
そう葛藤しながらも、参加を決断したのは、
CRR JapanのCLOである森川有理氏の登壇だったからです。
ゆりさんという呼び名で呼ばれている森川さんは、
システムコーチングの大御所。
過去4度ほど接点があり、以前から大ファンでしたので、
結果、土曜日に仕事をすることになりましたが、
行って良かったと思いました。


今回参加してみて、たくさんの学びや気づきがあったのですが、
今日、ここに書きたいのは「聞いている」「見ている」ことを示すことが、
お互いの関係にとって、とても重要だということです。
よく「リーダーは褒めよ」と言われますよね。
でも、私は、どうしても「褒めよ」という語感には上から目線を感じ、
部下をコントロールしようとしているかのような違和感があって、
しっくり来ませんでした。でも、
「あなたの話を聞いている」
「あなたのことを見ている」はしっくりきます。


ゆりさんは、まず成果を上げるチームの要素として、
ダニエル・キム氏が挙げた4要素を紹介。
三角形を上から4層に分け、
上から「成果」「行動」「思考」「関係性」とし、
上の2つは目に見えるけれど、下の2つは目に見えない。
「関係性」が「思考」に影響を与え、
「思考」が「行動」に影響を与えると語りました。


では、「感情」はどこに位置付けられるのでしょう?
その疑問を質問という形で私はその場に出しました。
すると「関係性」が「感情」をつくり、
「感情」が「思考」に影響する...、
そんな構図が見えてきました。


さて、関係性と聞いて、あなたはどんな経験を思い出しますか?


実は、この問いは、ゆりさんがその場でしたものです。
良い体験(光)を思い出す人もいれば、
悪い体験(闇)を思い出す人もいますよね。
その問いかけから、その後、二人ひと組で自分の体験を語り合うという
ワークにつながっていくのですが、
その前にゆりさんはご自分の体験を話しました。
それは光と闇の両方にからんだエピソードでした。
(以下、私の理解が違っていたらごめんなさい...を前提とした話です)


ある時、ゆりさんはアメリカで開かれた会合に参加していました。
コーチングか、システムコーチングか、リーダーシップかを学んだ
そのような人たちの会合だったようです。
世界から集まった人たちの中で、アジェンダもなく、
意見を述べたい人が次から次へと前に出て行き意見を述べる、、、
そんなプログラムだったのだと想像します。
さらに想像ですが、参加者にチャレンジさせる機会という意味もあったのでしょう。
いろんな人が登場しては自分の意見を述べる中、
ゆりさんは勇気を振り絞って、自分も発言しようと出て行ったそうです。

「でも、誰も私の話なんて聞いてくれませんでした」

ゆりさんはそう語りました。
勇気を出して、前に出てみたものの、周囲の反応に体が固まってしまったと。
しかし、そのとき、CRRの創始者の一人、フェイス・フラーがその場にいて、
こう言ってくれたのです。


「I'm listening to you.」


ゆりさんは、大多数の人が聞いてくれなかったとしても、
たった一人の人が「聞いている」と言ってくれたことで、
勇気づけられ、固まっていた体が力で溢れたそうです。
人はその一人がいることがとても重要なんだと気付いたと語りました。


私、これが、めちゃめちゃ刺さりました。
小さな意見でも、若い人の声でも、
「I'm listening to you.」と言える人でありたいなと思いました。
別の言い方をすると、見ている人でありたいなということでもあります。
そして、「リーダーは褒めよ」が嫌いな理由もわかりました。
それは結局、マニュアルチックな発想に感じるからです。
褒めておけばうまくいく、、、、そんな訳ないだろう!と思うからです。
純粋に「すごい!」「素晴らしい!」を言うのはイヤじゃないしね。


「I'm listening to you.」と言える人でありたいのに、
私は、これまで失敗も多々しています。
でも、聞ける人でいること。見守る人でいること。そうありたいと望むこと。
それは、なんか、しっくり来ますね。

あなたはどんな関係を築きたいですか?
花粉が厳しい季節ですが、どうぞ良い1週間を!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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