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論理的思考には、想像力が欠かせない

明日、明後日(8/23-24)の2日間、宣伝会議主催の
「インナーブランディングのための戦略ロードマップ策定講座」に登壇します。
約15時間のセミナーコンテンツは、今回書き下ろしました。


さて、戦略といえば論理。
私たちは、論理というと発想や想像、直感とは別のものと考えがちです。
しかし、そうでしょうか?
私は、論理的思考には想像力が欠かせないと考えています。
今日はそんな話を少々。。。


ですが、その前に「戦略」という言葉について。
今回の講座、タイトル名や講座コンセプトは、
宣伝会議様の方で企画されたものです。
それを受けて、「どのように戦略的にインナーブランディング活動を
計画したらいいのか」を学ぶ。それがこの講座の内容です。
「戦略」というのは、元々は軍事用語でした。
ビジネスでもよく使われますが、
どういう意味と捉えたらいいのでしょう。


私は、何をすべきか、進むべき道筋の根幹を決めること...、
と、こんなふうに捉えています。
それに対し、進むべき道筋の中で、
どのようにしたらうまく行くのかを考えるのが戦術。
「戦略=何を」「戦術=どう」。
そんな仕分けをしています。


でも、いろいろなシーンで、この違いが不明瞭なまま、
あるいは「どうやるか=戦略」という使われ方をされている場合も多く、
「戦略」というワードはクセ者だなと思います。

戦略にしても、戦術にしても、
論理的思考が不可欠だと言われています。
論理的思考ができないとビジネスパーソン失格と言わんばかりの勢いで、
ロジカルシンキングが必要スキルとされています。
なんというか、鉄の鎧を来た魔王のように立っているイメージ。
そんなに万能なもんかいな?


「論理的思考」という言葉も、わかっているようで、
実は説明しろと言われても、説明しにくい言葉の一つです。
今や、そんなことを言ったら笑われそうで、
怖くて言えない人も多いのではないでしょうか。


辞書や学術的な意味はともかく、
「論理的思考」というのは、、、
あ、こんなことを書くと叱られちゃうかな〜?


私は「矛盾がなく、概ね間違っていないと思える《脈絡》での思考」で、
「あわよくば最適解に近づけるかもしれない思考」という程度にしか
受け止めていません。
つまり、論理的に考えれば、
必ず正しい答えを導きだせるのかと言えば、
必ずしもそうとは言えない。


にもかかわらず、どうも世の中には論理万能志向がある気がします。


そもそもビジネスで「正しい答」などないのにね〜
ロジカル信仰があるのは、
やっぱり人は間違った選択をしたくないし、
考え抜いた挙げ句の結論であると思いたいからなのでしょうね。


論理的思考をイメージ的に表現すると、
「AだからB。BだからC」というような垂直的な道筋で考えること、
そんなふうに表現することもできます。
だから、論理的思考を垂直思考と呼ぶこともありますね。


しかし、イメージと現実は別で、実際にはもっと複雑です。
たとえば、ある問題の原因を考え、課題を見つける場合、
Aという問題に対して、原因にはa、b、cが考えられ、
aが起きるその原因はa1、a2、a3、
a1のそのまた原因は...となったります。
垂直どころか、タコ足思考です。


ここで行っているのは推論ですが、
このプロセスでは実は「想像力」がものを言います。


推論で想像力が働かないとどうなるか。
たとえば、アンケートに記入する時にこんな経験はありませんか。
自分が選びたい選択肢がない。
あれは調査票の設計者に想像力が足りなかったから起きています。

アンケート調査だけではなく、
あらゆる問題解決で、もし想像力が発揮されないと、
目を向けるべきことに目を向けないまま、
つまりタコ足思考にならないまま、
狭い思考で進めることになってしまいます。


「論理」と「想像」は実は遠い関係どころか、
支え合っているパートナー関係!
推理小説を読むのには想像力が必要だというのと似ていますね。


今週も素敵な1週間でありますように!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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