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ニッポンの企画コンペ

 このブログを書き始めて、2年が経ちました。継続はチカラなりと言いますが、実際、よく続けたよ、ワタシ! 誰も誉めてくれないので、自分で誉めてみました(笑)。そして、もっと自分のモチベーションを上げるために、こんなサイトに登録してみました。応援してくださる方は、記事下のリンクをクリックしてください。いいことすれば、いいことが起きますから!(ツボ売り商法じゃございませぬ!)
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 さて。。。
 今日書くことは、コンペのあり方についてです。多くの会社は、コンペ上手でない、ワタシはそのように感じます。いろんな会社に参加要請しながら、結果的には自社にとってトクにならないコンペをしているのでは?と感じることが少なくありません。

 ワタシたちグラスルーツは、仕事の性質上なのか、コンペへの参加を要請されることは少なくありません。特に、ここ最近はコストダウンを図ることが企業の大命題となっているためか、あるいはコンプライアンスの問題からか、「コンペなのですが、出てもらえますか?」と言われるケースは増えているような印象があります。

 一度も取引のない相手先から、コンペに招かれること自体は大変名誉なことだと思います。期待をしつつも、「どこの馬の骨かわからない」という気持ちが、クライアントサイドにはあって当然だと思うからです。

 謙虚な気持ちで臨もうと思う一方で、疑問を感じることもあります。いったい何を競争させたいのかが不明瞭な場合が少なくないからです。
 見積もりコンペなら、それはそれでわかります。その場合、要求事項が明白であってはじめて成り立ちますが、必ずしもそうでない場合も少なくありません。
 また、企画コンペなら、予算の提示があってこそ成り立つのだと思いますが、これが意外に提示されないケースが多いのです。要するに、企画コンペと見積もりコンペが混在した形で、コンペを開く企業が少なくありません。もちろん、それにはそれなりの趣旨説明があって、「企画と費用のバランスで決めたい」、大抵このように説明されます。

 しかし、たとえばコンペの主催者側が最大でも500万円の予算でやりたいと思っているときに、いくら良い企画でも1000万円の費用がかかる企画は通るはずもないのです。最大500万円、最大1000万円等、最大予算を示してこそ、企画コンペは成立するのではないでしょうか。
 予算を提示しないことのデメリットは、現実感のない提案がまぎれてしまう可能性がある、という点です。もちろん、プレゼン費を出さない前提でコンペを開くのであれば、確かに発注サイドにリスクはないから良いのかもしれません。しかし、より多くの企業から現実感ある提案をもらってこそ、企画コンペを開いた意味があるというもの。予算オーバーの現実感のない提案をもらっては内容の濃いコンペにはならないと思います。それでも、予算を提示することに抵抗があるのであれば、プレゼンが終わった段階で、企画だけで良かった会社に順位を付けた上で、上から順に予算はこの範囲だが(この段階なら相対的な予算感がわかると思うので)、それで可能なのはどの範囲かとフィードバックをし、接点が見出せないなら、次の会社を当たる。これなら、まだ企画コンペとして筋が通っています。

 予算を提示しないデメリットのその2は、コンペ参加企業のモチベーションの問題です。予算がわからないということは、要は腹の探り合いになります。本当は500万円の予算があるのに、「あれは、多分300万円しかない」と思われたら、おそらく最大でも10%、すなわち30万円の先行投資しか引き出せません。別の言い方をすれば、おざなりの企画を出す会社が増えてしまいます。コンペ主催者は、みんなが本気で企画を出してくれていると思っており、ところが実態は各社とも「おざなり参加」ということになりかねないのです。

 何を要件とし、何をコンペしたいのか。オリエンテーションやコンペのやり方を間違えると、想像以上にその企業は評判を落としてしまいます(業界内で)。
 ワタシたちグラスルーツは、コンペに出る側にもなりますが、最大の成果を引き出すコンペを開催するための支援業務も行っています。
 たとえば、現在の課題を分析し、発注に際しての要件整理を行い、適切なオリエンテーションやコンペティションへつなげるアドバイザリー業務がそれに当たります。場合によっては、発注以降、すなわちクライアント側に立ったクオリティコントロール業務も請け負います。

 いくら景気が悪くても、「発注してやるんだぞ!」という気配ムンムンなコンペには出たくありませんが、ちょっとしたオリエンミスのために本位ではなくそんな印象をあたえてしまう企業があるとするなら、そうならないためのコンペサポートをしたいと思います。しかし、それ以上に提案していきたいのは、コンペではなくマッチングという概念による発注先の選定方法です。これについては、また機会を改めて書こうと思います。
 

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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